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2016年02月06日01:57

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プラド美術館展

2016年最初の美術館巡りは三菱一号美術館の「プラド美術館展」からスタート。なんか毎年ここからスタートしている気がする・・・
三菱一号美術館は収蔵品も充実しているし、ハズレがないんですよね。

今回の「プラド美術展」はベラスケス、ゴヤ、エル・グレコなど巨匠の作品が数多く揃っていて非常に見ごたえがありました。

初来日となるヒエロニムス・ボスの≪愚者の石の除去≫は結構、衝撃でした・・・一見、穏やかに見える光景の中で脳にメスを入れているというハンニバル・レクターっぷりがすごいなと思いました。

久しぶりに観たエル・グレコは≪受胎告知≫と≪エジプトへの逃避≫の2作品でしたが、小ぶりの作品ながらも圧倒的な迫力と存在感でした。

ベラスケスはメインの≪フランシスコ・パチェーコ≫に目が行ってしまいましたが、今思うと≪ヴィラ・メディチの庭園≫の方をもっとじっくり観ておくべきだったとちょっと後悔してます。あの光の描き方がすばらしいです。

そしてバロックの巨匠ルーベンスの作品も展示されてました。≪アポロンと大蛇ピュトン≫の絵が迫力ありました。

目玉となっているアントン・ラファエル・メングスの≪マリア・ルイサ・デ・パルマ≫はフェルメールの≪真珠の耳飾りの少女≫のように、穏やかながらも眼力に引き寄せられるようなものを感じました。

今回、僕の一推しはマリアノ・フォルトゥーニ・イ・マルサルという画家。
調べたところあまり詳しい情報がなかったのですが、前述の巨匠たちの作品よりも個人的には感動しました。
特に≪日本式広間にいる画家の子供たち≫・・・鮮やかな色のバランスが非常にセンスがあり、細部の描写のひとつひとつもすばらしかった。≪フォルトゥーニ邸の庭≫という作品も同様に美しかったですね。
今回の美術展でこの画家のことを知った人も多いかもしれませんね。
こういう機会でなければ知りえなかったかもしれないすばらしい画家、作品に出会えることこそ美術館に足を運んで良かったと思える瞬間です。

またフォルトゥーニの作品とどこかで巡り会えるといいな。
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