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2015年12月26日15:12

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灰羽連盟 感想

割とよく名前を聞く作品で、2002年に放送された「灰羽連盟(全13話)」見終わったので軽く感想を。

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・あらすじ
高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは背中に飛べない灰色の羽を持つ、「灰羽」と呼ばれる人物たち。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女は「ラッカ」と名づけられる。
高い壁に囲まれたグリの街、灰羽たちの暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる……。

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主人公であるラッカが繭から生まれ、記憶のないまま異世界に降り立つところから話は始まる。
灰羽と呼ばれる羽と光輪を纏った周りのキャラはインパクトがあり、独特な世界観で引き込まれた。

この作品の魅力はまず音楽(とそれによって生み出される雰囲気、独特な世界観)!
これは文句なしで最高と言っていいでしょう!これだけでもこの作品を見た甲斐があった。
もの哀しくもどこか温かい世界観や雰囲気にピッタリで聴き入ってました。音楽が良い雰囲気を作ってたね。



サントラ欲しいw


次に周囲の人々の温かさ。
生まれたばかりで右も左も分からないラッカを支えてくれる灰羽達や街の人々の優しさが沁みるんですよね。
ある種の異世界ものとも言える作品ですが前半で灰羽達に囲まれた世界とそれに馴染んでいくラッカの姿を丁寧に描いてくれたので、主人公に感情移入しつつ自然に世界観に浸ることが出来たのは良かったと思います。
後半から少し重たい展開にはなりますが、こちらも先が気になるつくりになっていてグッド。

残念だったのは多くのことに説明がなくぼかしたまま終わってしまったこと。
意図的にしてるところもあるんだろうけど、灰羽とは何なのかとか、そういう物語の根幹に関わるところは明示しても良かったんじゃないかと。
せっかく独特な世界観に惹き込まれたのに、説明がほとんどないから「このストーリーをやるのに普通の人間じゃなくて灰羽である必要はあるのか?」と思ってしまう。
でもまぁ逆に考察のし甲斐はある作品なので、そういうのが好きな人にとってはたまらない作りになってると思います。

ただ謎が多く残った作品ではありますが、テーマとしては分かりやすかったように感じます。「罪」「救い」「人との繋がり」辺りが物語の主軸でしょうか。
呪われた罪憑きとして育ったレキが、優しささえも見返りを求める嘘だと自暴自棄になる姿は見てるこっちまで胸が痛んだ・・・。あの後のレキの日記には涙腺やられたよ(ノд;)
だが最後には自分を赦すことが出来た。それが出来たのはラッカが信じて支えてくれたから。
そういう支えてくれる人の素晴らしさを伝えたかったんじゃないかなと。
ラッカとレキの二人に焦点を絞ったのも良かったと思います。そのおかげでじっくり話に入り込めたし、最後の落としどころとしても納得がいった。


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・総評
とにかく雰囲気が良かった!音楽が良いアニメはいいですね。
切ない雰囲気と温かい雰囲気のバランスが絶妙だった。
灰羽などのファンタジーな世界観でありながらも根底にあるのは人間臭い感情で、好みな作風でした。

最終話に向けて盛り上がりもしたんだけど、明かされない所でやっぱりモヤっとしてしまうところもあってそこが個人的には勿体なかったなぁという印象。
作品的にはあまり重要でない、もしくは想像の余地を敢えてもたせているという風にも取れますが、物語が進んでいく中で「一体○○とは何なんだ!?」みたいなのが次の話も見たくなる原動力になっていたこともあったので、結局分からんままかーい!みたいになっちゃったんですよねw

その分また見返したりすると色んな発見があって楽しめるアニメだろうなとは思います。この作品の考察とかもいくつか読んだけど読み応えあって面白いし。
なので考察とか好きな人、雰囲気を重視する人にはオススメですね。
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