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2016年01月12日17:30

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買った本、拾った本、借りた本、借りる本

買った本

一ヶ月ばかり前に新橋で…
文庫になったばかりの村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
10年以上も春樹の長編は避けていたが、久しぶりに一冊でケリがつく短さだったので何となく。

まあ、さらっと読めるんでない?
文章は分かり易く、恐らく、外国人翻訳者の便宜をも考えている。
何を云いたいのかが分からんけど、それはいつもそうだから、良いか。

神田の書店にて…
店頭に並んでいた本(何だったか忘れた)にふと注意を惹かれて手に取り、すぐ戻したタイミングで、ねえちゃんが出てきて、すぐ引っ込んで、このねえさんがちょっと好みだったので、彼女の尻を追うように店内へ踏み込み、何故か自分だけずんずんと奥へ進めば、岩波の青レーベル(学術関係)や小学館学術文庫がズラっと顔の高さに並んでいて、この雰囲気だと、もしかして「アレ」があるんじゃないかと足元へ目を落とせば、あったよあった。

「逝きし世の面影」
渡辺京二(平凡社ライブラリー 2005年刊)が1000円(内税)で。

新本1900円+外税は高いと思っていたけど1000円なら買い得。

入店から出るまで2〜3分。
まるで、この本の在り処を予め知った上で1000円札一枚握り締めて出直して来たかのように素早かった。

書物との出会いとはそういうものである。

借りた本

S・キング「1922」
相鉄の駅文庫にて

借りる予定の本
津本陽「忍者月輪(がちりん)」

拾った本
辻井喬「彷徨の季節の中で」 1969
地元図書館にて

西武グループ総裁として旧渋谷(しぶたに)村の民度向上に寄与した故堤清二が用いたペンネームが辻井喬であって、いわゆる金持ちの子として生まれた「左翼」の述懐が、いわゆるプロレタリアートのそれとどう異なるのかを見せてもらおうと思う。最近、泣きごとのようなものを目にしたので、そっちとの比較勘案も興味深いかも知れぬ。

出版年こそ1969年であるが、辻井自身は、かの「70年安保」前夜をリアルタイムで戦っていた左翼達の大先輩、すなわち、60年安保いや、それより古い、戦前戦後から50年代にかけ、かの党が対米武装闘争の放棄そして六全協を経て、武闘そのものを完全否定し平和路線を掲げる党へと性急に日和る過程をつぶさに目撃した世代に当たる。
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