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2015年12月21日10:56

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◆マイ・ファースト薬師岳-2015秋の北アルプス初日その2-◆

小屋の受付をして、ちょっとひと段落したのが12時。お天気最高なので、まずは記念撮影。

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↑集合写真

そして天気が良ければ気になるのは周りの山。母は当然ですが、山が久々のわっくんも今日はもうお腹いっぱいの様子。今回のコースで行くと、初めての山がない。だけど薬師岳に行けばはじめましての山に足あとを残すことが出来る。したら今回の参考が充実したものになると思いました、すごく短い時間の間に(笑)。

薬師岳を往復するのはコースタイムで5:30。遊ぶ時間入れたとして、ちょっと頑張れば17時までに帰れそうです。小屋のお姉さんには僕を見て「時間大丈夫ですか?」と言われましたが、笑顔で「暗くなる前に戻ってまいります」と伝え、出発。足遅そうって思われたんだろうか…(笑)。

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↑いぇい♪

ちょっとガスが湧くときもありましたが、これは午後には絶対晴れるだろうと確信を持って出発。途中で抜かしていった親子連れが「天気が悪そうだから…」と引き返して来たので、気圧配置からしても絶対晴れますと説得(笑)したけど「あとで晴れたかどうか教えてほしい」、太郎小屋に引き返してしまった。

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↑るん

太郎小屋から15分ほど下った鞍部にテント場があり、そこからはしばらく急なゴロゴロ石の道というか、川を登ります。空身だったのでぐいぐい登りましたが、本番の時はペースを保って登らないと後でばてるので要注意。

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↑注)道です

実は薬師岳は行けないと思っていたので、下調べをしていませんでした(もちろん地図はありますが)。河原のようなゴロゴロ石の道で大変だったと、過去に登った母に聞いており、丹沢みたいに暗くて長い沢登りが続くのかと思ったら、広々とした道(というか河原・笑)に出ました。ガスも谷にかかっていたみたいで、青空が広がっています。いぇい♪

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↑川みたいですが、道です

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↑薬師平にて、薬師岳と対面

薬師平で一旦道が平たくなり一安心ですが、ここから薬師小屋までは空身でも結構急に思いました。でもでも、薬師のカールが青空に映えて、早くも紅葉している場所もある。8月以来、実に2ヵ月ぶりの北アルプスなのでルンルンです。

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↑紅葉してきた

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↑東南稜の白い砂礫のコントラスト、たまらない!

調べが足りなかったからこその発見ですが、僕は薬師小屋は勝手に沢の中の薄暗くてオンボロの小屋をイメージしていました。急坂を登るにつれて薬師岳とおぼしき稜線が見えてきますが、小屋は姿を現しません。すごく急な下り+登り返しが待ちかまえているかもしれない…とヒヤヒヤしていましたが、山の盛り上がりに立派な小屋が隠れており、すごくビックリ。ていうか、すごく好みのロケーション。いつか泊まってみたいな。

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↑この看板からが地味に長い

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↑薬師小屋登場、立派!

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↑到着〜

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↑天然記念物なんだ

急坂を結構飛ばし気味に登って来たので、薬師小屋でコーラ休憩。薬師小屋はキレイな上にスタッフの感じも良く、小屋を出た時間を伝えたところここでは「早い!余裕ですね」とお墨付きをもらえてちょっと満足(笑)。空いている時は個室対応も可能らしく、さらにポイント高い感じです^-^

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↑山頂に向かう前に記念撮影

一休みしてなだらかに見える斜面に取りつきましたが、小石がざらざらしており、案外歩きにくい。先を歩いている中高年のご夫婦をすぐ抜かせるだろうと思っていましたが、なかなか追いつけない。それどころか、なんだか足の筋が張る感じがしてきました。サブザックの中のお菓子を見ると塩分のあるものが案外少なく、持ち歩いているツレ止め薬は救急バッグに大切に入れたまま、小屋に置いてきていました。オーマイガっ!

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↑あれが山頂かな?頑張るぞ〜

斜面のてっぺんにほこらのようなものが立っており、そこが山頂なんだろうから、とりあえず登りきろうと思いましたが、看板を見て絶句。

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↑(震え声で)ここから30分…だって

想像より山頂が遠く、足の調子もイマイチですが、ここまで来たので歩いているうちに何とかなるだろうと気力で歩きます。結果的にすごく早く戻れたので、もっとゆっくり登れば良かったのに「早く登れるようになったんだもんね」という無意味な自信が自分の足を引っ張ることになってしまいました。

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↑ニセ薬師を越えて

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↑薬師のカール

それでもなんとか、無事に山頂に到着です!北にガスが出ていて剱岳は見えませんでしたが、赤牛岳や裏銀座の山、遠くに常念岳も見えて素晴らしかったです。月に何度も薬師に登るおじ様の話では、今日の薬師はイマイチ(笑)とのことでしたが、僕は満足。山頂から覗きこんだ北薬師岳方面はガリガリした岩と砂の世界でもっと先まで行ってみたい感じ。来年の縦走コースの候補にしよう。

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↑山頂!!

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↑来た薬師方面、冒険心がくすぐられる

ナッツを食べたり、ポテトチップスを食べて、それとなく足をのばしますが、全然回復しないばかりか、つれまくりで帰りが不安になって来ました。普段なら2:30の下りなら30分カットしますが、万が一を考えて、予定通り山頂で30分程過ごして下山開始です。薬師小屋に泊まる人たちはのんびりしていてうらやましかったなあ。

太郎小屋から見えた稜線は薬師の東南綾で、その昔豪雪で悲惨な遭難事故が発生した場所です。道を間違えることがないようにケルンが立っており、手を合わせておきました。さらにいざという時のために、一人か二人くらいなら風をよけることが出来そうなほこらがあります。これを最初に山頂と間違えた部分。行きは余裕がなかったので帰りに立ち寄ってみました。

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↑38豪雪の遭難碑

白い砂礫の道は午後の陽ざしを浴びてキラキラしていて、悲惨な事故が起きたなんて想像がつきません。でも、この界隈は日本海が近くてなだらかなので、吹雪いたらとんでもなく厳しいことになるでしょう。幸運なことに景色をみているうちに、僕の足のつれはおさまって来ました。ふー。

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↑歩いてみたいな〜

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↑最高の青空におじさまが一人

行きに抜かしていったフル装備の登山者とすれ違いながら、地道に登って来たおじ様と再会。薬師小屋に泊まるなら夕方まで登れていいなあ。秋なので空も鮮やかで最高です。

さらにぐんぐん下ると、一人の山ガールに声をかけられました。どうもわっくんと母が薬師平まで遊びに来ていたようで、伝達係を引き受けてくれたようです。ガールは新宿から一緒だったらしく、「夜行のバス停でお見かけしましたが、折立のバスにいなかったから…」なんて話になり、タクシーアクセスの話をしておきました。最初から分かっていたら相乗りできたのにねえ(オフィシャルでは大和交通の普通タクシーは3人乗りなんだけど)

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↑午後の陽ざしを浴びて

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↑池塘がいっぱい

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↑ちょっとお昼寝

薬師平に想像以上に早く到着したので帰るのが名残惜しくてゴロゴロしてみましたが、考えてみたら、わっくんと母と来ているんだから、みんなで美しい太郎平の景色を見なくっちゃ!と思ったら、テント場でわっくんと母を発見。わっくんのウェアがドレスキャンプなので、すごく目立って山で便利です(笑)。

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↑まっくんを探せ

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↑再会♪

木道をのんびり歩いていると、薬師岳にいたときはガスに隠れていた槍ヶ岳も登場!3人で北アルプスに行ったら、こういうきれいな景色を見ながら散歩したかったので、黄金色に輝く草原を歩きながら、早くも夢がかなってしまった北アルプス一日目です。

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↑後ろに薬師岳

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↑槍ヶ岳だ!

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↑僕が見たかったのはこのシーン!

≪なんと夜編に続く≫
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