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2016年02月27日10:27

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能「重衡」と映画「スティーブ・ジョブズ」を観ました。

先ごろ、能「重衡」と映画「スティーブ・ジョブズ」を観ました。

重衡は平清盛の5男で教養豊かな貴公子であり、しかも優れた武将であったが絶頂の平家と共に滅亡しました。南都焼討ちの業により最後は晒し首にされます。能「重衡」(写真左)ではこの世の未練が断ち切れず亡霊となって現れた重衡が成仏させてくれと旅の僧に請うのです。
能はのんびりした鼓に合わせてそろりそろりと舞うのが普通ですが、「重衡」ではポンポコポンポコ大鼓、小鼓の乱れ打ちに合わせて太刀を振り回して乱舞するのです。面を付けて太刀を振り回すのでハラハラものです。それだけ重衡の無念が強かったことを表しているのでしょう。

一方映画「スティーブ・ジョブズ」(写真右)では、3回の新製品発表会(Macintosh, Next Cube, iMac)の楽屋裏の場面にジョブズの伝記を集約しています。
コンピュータ用語がポンポン出て来るしプライベートな問題も絡めてすごくハイライト的に集約されているのでジョブズの伝記を良く読んでいないと理解が難しいのです。さらに英語のせりふが早口の怒鳴り合いが多いので字幕に書けず断片的な文字になっているので何言ってるのかよく解りません。能も平家物語のハイライトなので平家物語に精通してないとよく理解出来ないし、せりふも古語なのでよく解らないのと良く似ています。

重衡もジョブズも一世を風靡した寵児ですが共に絶頂から無念の最後を迎えました。重衡はこの世に未練を残し成仏出来ないらしいけど、ジョブズには全く無念も後悔も感じられません。ジョブズはジョブツ(成仏)したのかも?もしかして重衡の教養が成仏を妨げているのかも?私も能など観たりして余計なことしてると電子立国日本と共に滅びゆく無念と後悔が湧き出して来てマズイかも?

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