mixiユーザー(id:15271383)

2015年11月02日17:17

126 view

「2049」と言う本、村上春樹の「1Q84」の続編?

「2049」と言う本(写真左)を買った。村上春樹の「1Q84」(写真中)の続編かと思ったら全然違っていた。(ちなみに写真右の本「2052」はランダースの40年後の未来予測)。

「2049」の著者はアメリカの政府中枢で長年中国政策の中心人物だったマイケル・ピルズベリーと言う人で、自分達アメリカはこれまで中国にいかに騙されていたかを懺悔した本だと言う。騙されたと言うより、中国の策略(孫子の兵法)により勝手に思い込まされていた事とは、
・中国とつながりを持てば、完全な協力がもたらされる。
・中国は民主化への道を歩んでいる。
・中国は発展途上のはかない花である。
・中国はアメリカのようになることを望み、実際、その道を歩んでいる。
・中国のタカ派は弱く覇権は望んでいない。
これらを信じてアメリカは惜しみない援助をしてきたが、いずれも大間違いだったとわかった、と書いてある。こんなことを本気で信じていたとはアメリカ人は随分お人よしだなあ、と思う一方中国伝統の策略と欧米流外交とはロジックが違うのでこんな村上春樹みたいな事もあるのかと驚いた。

最も効率的な経済成長は政府コントロール下の護送船団方式であることは日本の高度成長が証明している、だだし発展途上に於いて。しかし発展達成後に於いてはこの方式は有効に働かないことも証明された。そして先進国では有効な方式が見出せず民主主義、資本主義、市場経済に対する疑問が噴出している。

中国では今でも国営企業がGDPの半分を占めているとピルズベリーが言うほどの強烈な政府コントロールのもと驚異的な経済発展を達成している。今後はバブル崩壊の混乱を経て安定成長に至ると言うのが大方の見方であるが、もしかしたら強烈な政府コントロールでバブルを制御して、その後の新たな成長も自在にコントロール出来るのかもしれません。ひょっとしたらこの中国方式こそが民主主義みたいでそうでない、資本主義みたいでそうでない、市場経済みたいでそうでない未来の政治経済方式なのかもしれません。

中国建国100年にあたる2049年を目標に世界制覇を目指した「100年マラソン」(この本の原題)が進行中だそうです。もしかしたら中国のバブル崩壊らしき情報も仕組まれた策略かもしれませんよ。孫子の兵法おそるべし。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する