昨日は夜勤入りで今日は明けだった。
夜勤は午後5時から翌日の午前9時半迄。16時間半の長丁場
入りの日は「これから仕事だじょ」というプレッシャーの中で昼寝して午後4時には家を出る。
明けの日はもう半分脳みそがフリーズしてて、テンションが高いとか、表情が乏しくなるとか、人格方面がおかしくなってる事しばしば・・・
それでも正社員の座を逃したくなくて、とりあえずその日その日をがんばる
私が勤務する施設では「人員が足りない」とは言っても、介護保険での介護者の2倍の人員を揃えているので、就寝時に時間をかけてお話し、入居者の混乱をほぐす事が出来て助かる。
昨日の夜勤は皆さん穏やかによく寝てくれて、急変もコールの合唱もなく、良い夜だった。
0時半から1時間半は休憩で、仮眠を取る事ができる。
いつもの時間、一服してから仮眠室。ガラケーでアラームをセットして・・・
?!なんか、メールが3件も来てる?!
しかも全部、次男防から・・・
彼は父ちゃんと喧嘩しておばあちゃんちに転がり込んでいる。
悪い予感が・・・
「おばあちゃんおかしい。混乱してはる。明日もおかしかったら電話する」
急遽電話で様子を聞く。
「お父さん何処行った?」という言葉が出たようだ
・・・・・・・・・・
(父親は10年程前に他界している)
介護福祉士を取りに通った学校で習った通り。脳で異常が起きている事は明らかだった。
でも、症状が出だしてもう12時間経過してて、本人は、次男が作った晩ご飯を「ああ美味しかった」と言ってスヤスヤと寝ている。
急を要する出血ではなさそうだ。
とりあえず一緒に夜勤してたナースに相談したら、
「それ心配やし難しいなあ。県の相談ダイヤルの番号が有るからかけてみたら」という事でかけた。
電話にでたお姉さんは、奈良には病院が少なくて、この時間(午前0時半)だと救急車を呼んでも脳外科の医者が少ないから、本人が落ち着いてるなら明日朝一番に診察時間内に受診したらどうかと言われた。
言われてみればそうだ。そんなに都合良くピッタリの医師が見つかるとも思えない。家から遠い病院に入院となったら家族の負担は計り知れない。
次男が付いてるから急変があればすぐにわかる。
とりあえず次男には寝ずの番を申し付けて、家族親族にメールして、仮眠室の簡易ベッドに横に・・・なったら次々電話が・・・
次々に状況を説明して・・・る間に次男が詳しい状況をメールで報告してくる
・・・・・そして休憩時間は終わった・・・・・orz
2時頃トイレに起きてきたおばあちゃんに「明日朝一で病院に行こうなって言ったら、すごく納得してはる」と次男からメール
判断力は残ってるようだ。
長男から電話。寝てて電話に出ないのかと思ったら、気づかなかったようだ。ゲームでもしてたんだろう。
朝の5時頃に次男から「17時間ぶりに俺の名前呼んでくれた」とメール
孫の名前を思い出したようだ
9時半までの勤務だが、早く迎えに行かないといけないので、早出さん達が来たら早退するつもりで、前倒しでできる作業は前倒しでやっちゃって、早出さん達に事情を話し、7時3分に退社した。
職場の駐車場でエンジンをかけるとガソリンの赤いランプが点灯する。
・・・!!そういえばガソリン入れなアカンと思ってたんや!!!!!
恐る恐る運転しながら近くのGSに飛び込んだ。財布の中には諭吉さんと野口さんがそれぞれ1人づつ。
セルフサービスのGSではお釣りが有ると店内まで受け取りに行かなければいけない!
とりあえず千円分入れて速攻で実家に向かう。
実家のマンションの前でもう一度相談ダイヤルに電話して、近所の大学病院で脳外科の診察が有るかどうか確認する。
午前診はやっているようだ。
そして病院に電話。
最初はどうも突っぱねる気だったらしく「今日は脳外科はやっていないから神経内科に行かれたら」なんて言われたけど、今日そこに医者が居るのは確認済み。詳しい状況を話したら「診察は8時半からですので来てください」と言われた。
実家は5階
「何してんねん」と電話すると
「おばあちゃん化粧しだした」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・orz
下りてきた母は見た感じいつも通りだった。
次男と母を車に乗せて、大学病院へ。
徒歩なら15分、車だと3分
大学病院は飛び込み診察だと後回しにされるので、何時間も待たされるのかと思い、売店でおにぎりを買ったが、診察が始まるとすぐに呼ばれた。
心配して合流した長男を待合室に残し、3人で診察室に入った。
あらかた説明したらすぐにMRI
MRIならちょっと時間がかかるから、この空きにおにぎりを流し込む。
診察に戻ると、画面に映し出された脳の真ん中あたりに2〜3センチの白い場所があった。
脳梗塞だった。速入院
梗塞が起こっている場所的には麻痺が出る場所の筈なのに、母に麻痺は無く、認知症状の方が気になるらしい。
それから血液やX線なんかの検査を経て病棟へ案内された
病棟に着いたらばあちゃんの鞄の中を点検し、「無くしたら悲しい物」は全部持って帰る。
病衣に着替えたらすぐに点滴が始まるようだ。
ばあちゃんはテレビ大好きな人なので、テレビカードを買って、次男が持ってたイヤホンをブッ差して、テレビで混乱を避けるように留意しとく。
心配して寝られなかった長男を家に帰し、入院に必要な物を実家に調達に行った。
案内に書いてある物を揃えて全部に名前を付けた。
娘も来た。お見舞いにスイーツをぶら下げている。
食いモンはアカン。認知症の人は時々一気食いをやるし、病院で給食が出る。
へろへろになりながら荷物を届け、点滴をぶら下げたばあちゃんを連れて広い病棟内を案内して、やっと帰ってきた。
ま、命に別状はなさそうだし、何とかなりそうだ。
ああ、疲れた。とりあえず寝る
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