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2015年06月02日09:34

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デュエル32

6月になりました。
今日はデュエルの続きをアップします。
正義のヒーロー、スーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアーキッド28号、大暴れです。


招かれる決闘者 その32


不動遊星と対峙するスーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアーキッド28号。彼によるヒーローの大量展開を見事に押しのけ、フィールドががら空き状態という完璧な状態で不動遊星のターンが回ってくる。

「お前の場にもうカードは無い。悪いがこのまま押し切らせてもらう!俺のターン!」

不動遊星 LP 4000 手札×1→2 SPC×2→3
キッド SPC×4→5

キッドの場には何のカードも無い。勢いを増した遊星にキッドは気圧(けお)される。

「お、おのれ・・・」
「行くぞ!俺は『シンクロン・エクスプローラー』を召喚!」

シンクロン・エクスプローラー
機械族/効果 地属性 ★2
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「シンクロン」モンスター1体を特殊召喚できる。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。
攻撃力 0 守備力 700

腹部に大きな穴を持つロボットがフィールドに現れる。

「このカードが召喚に成功した時、墓地からシンクロン1体を特殊召喚できる。蘇れ!『クイック・シンクロン』!」

クイック・シンクロン
機械族/チューナー・効果 風属性 ★5
このカードは「シンクロン」チューナーの代わりとしてシンクロ素材にできる。このカードをシンクロ素材とする場合、「シンクロン」チューナーを素材とするシンクロモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。手札のモンスターカード1枚を墓地へ送ることで手札のこのカードを特殊召喚できる。
攻撃力 700 守備力 1400

シンクロン・エクスプローラーの腹部にある穴から現れたのはウェスタンスタイルのロボット。クイック・シンクロンだ。

「『クイック・シンクロン』は『シンクロン』チューナーの代わりとしてシンクロ素材にすることができる!」
「だが、『シンクロン・エクスプローラー』の効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効になるはずだ。」
「残念だったな!『クイック・シンクロン』のこの効果はモンスター効果ではなく、ルール効果、よって『シンクロン・エクスプローラー』では無効にできない!」
「何だと!?」

モンスターが持つ効果は自身の能力としてのモンスター効果とデュエルモンスターズとしてのルール効果がある。ルール上適応される効果は基本的に無効にならない。

「『クイック・シンクロン』は自身のルール効果で『ニトロ・シンクロン』の変わりとなる!」
「くっ!」

クイック・シンクロンが腰につけたピストルで早撃ちをして撃ち抜いたのはニトロ・シンクロン。「ニトロ」のシンクロモンスターを呼ぶためのチューナーモンスターだ。クイック・シンクロンはこれによりニトロ・シンクロンとして扱うことができる。

「行くぞ!レベル2『シンクロン・エクスプローラー』にレベル5『クイック・シンクロン』をチューニング!!」

クイック・シンクロンが5つの星となり、5つの円を形成する。その円はシンクロン・エクスプローラーを包み込み、共鳴を果たす。

「集いし思いがここに新たな力となる。光差す道となれ!」

シンクロン・エクスプローラーと5つの円は一筋と光となり輝きを増す。

「シンクロ召喚!」 ★2+★5=★7

そこから現れたのは緑色の強力な力を込めた戦士の姿だった。

「燃え上がれ!『ニトロ・ウォリアー』!!」

ニトロ・ウォリアー
戦士族/シンクロ・効果 炎属性 ★7
「ニトロ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のターンに自分が魔法カードを発動した場合、このカードの攻撃力はそのターンのダメージ計算時のみ1度だけ1000ポイントアップする。また、このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動できる。相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を選択して攻撃表示にし、そのモンスターにもう1度だけ続けて攻撃できる。
攻撃力 2800 守備力 1800

「バトル!『ニトロ・ウォリアー』でプレイヤーにダイレクトアタック!!ダイナマイト・ナックル!」

ニトロ・ウォリアーの燃え盛る炎の拳がキッドに強烈な一撃を与え、キッドのDホイールを大きく吹き飛ばした。

「ぐわあああ!!!」

ニトロ・ウォリアー 攻撃力 2800 直接攻撃
キッド LP 4000→1200

ギリギリのところでキッドは態勢を立て直すが不動遊星の場にはまだ主力のスターダスト・ドラゴンがいる。

「まだだ!『スターダスト・ドラゴン』でダイレクト・アタック!シューティング・ソニック!!」

スターダスト・ドラゴンが放つ真空波がキッドを襲う。これが通れば遊星の勝ちだ。だが、キッドはこの攻撃を待っていたの言わんばかりににやりと笑って言った。

「ふっ、さっきのは通したが今度はそうは行かない!見たまえ!手札から罠発動!」
「手札からの罠だと!?」

手札から発動する罠。決して初めて見るものではないが、相当なインパクトがある。

「罠カード『ヒーローズ・マシン・スクランブル』!!」

ヒーローズ・マシン・スクランブル 通常罠
このカードはセットできない。自分のライフが2000以下で自分フィールド上にカードが無い時、スピードカウンターを5つ取り除くことで手札から発動する。自分の墓地の「ヒーロー」モンスターを除外し、デッキまたは手札から除外したモンスター以下のレベルを持つ機械族モンスター1体を特殊召喚し、自分のライフが4000になるように回復する。。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は次の自分のターン終了時まで1000ポイントアップする。

「『ヒーローズ・マシン・スクランブル』だと・・・?」
「ふふふ・・・ヒーローがピンチに陥った時、必ずヒーロー専用の巨大なマシンが発進する!見たまえ、これこそが私の全身全霊をかけた究極のマシン!発進せよ!『超重爆撃機オクトパス』!!」

超重爆撃機(ちょうじゅうばくげきき) オクトパス
機械族/効果 闇属性 ★10
このカードを通常召喚する場合、3体のモンスターをリリースしなければならない。このカードは相手のカード効果を受けない。このカードは手札をすべて捨てなければ攻撃宣言できない。このカードが攻撃する時、相手フィールド上の全てのモンスターに攻撃でき、このカードは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージも受けない。このカードの攻撃を受けたモンスターはこのカードの攻撃力分だけ攻撃力・守備力がダウンする。この効果で攻撃力または守備力が0を下回る場合、そのモンスターの効果を無効にし、破壊する。またプレイヤーを直接攻撃する場合、このカードの守備力を0にしてその分だけ、攻撃力をアップする。このカードが攻撃を受ける場合、このカードの攻撃力を0にしてその分だけ守備力をアップする。このカードはこのカードの守備力以下のモンスターの攻撃では破壊されず、戦闘ダメージも受けない。
攻撃力 2700 守備力 2500

「こ、これは・・・巨大な爆撃機!?」

キッドの場に現れたのは空を覆わんばかりの超巨大な爆撃機。恐ろしいほどの轟音と共にその圧倒的な存在感がフィールドを支配した。

「ハーッハッハッハ!!見たか!これこそが悪を滅ぼす究極の破壊兵器!オクトパスだ!ヒーローズ・マシン・スクランブルの効果で攻撃力は1000ポイントアップする!」
「くっ・・・スターダスト、攻撃は中止だ。」
「それだけではない。さらに私のライフは4000に回復する!」
「な、何だと!?」

スターダスト・ドラゴン 攻撃力 2500 直接攻撃 
ヒーローズ・マシン・スクランブル 通常罠 手札から発動
正義のヒーロー スーパーデリシャス・・・ 発動コスト 墓地より除外 ★10以下
キッド SPC×5→0
超重爆撃機 オクトパス 攻撃力 2700→3700 ★10 デッキから特殊召喚
スターダスト・ドラゴン 攻撃中止
キッド LP 1200→4000

先ほど大ダメージを与えたかと思えば、すぐさま切返しのカードを繰り出してきた。重量級のモンスターの召喚に加え、与えたダメージを回復されてしまった。しかもこの爆撃機からは何とも言えない不気味さが漂っていた。

「攻撃力こそさっきの長い名前のヒーローの方が上だが、この言いようのない威圧感は何だ・・・俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。」

不動遊星 LP4000 手札×0 モンスター×3 伏せ×1

「私のターン!」

キッド LP4000 手札×0→1 SPC×0→1
不動遊星 SPC×3→4

「ハッハッハ!!見るが良い!オクトパスの力を!!浮上!!」
「何!?」

低空を飛んでいたオクトパスは更なる上空へと浮上していく。

「超重爆撃機、その名の通り空中より地上に蔓延る悪を焼き払う!!オクトパスは手札をすべて捨てることでその攻撃力で相手フィールド上のモンスターすべてに一方的にダメージを与えることができる!!」
「何!?」
「喰らえ!これぞ正義の鉄槌!!原子爆弾、投下!!」

オクトパスの底部が開き、小さな爆弾を落とす。これこそが核エネルギーを凝縮した強力な爆弾、原子爆弾だった。本来ならばこれ1個で四方数キロを吹き飛ばすことができる。

「罠発動!『くず鉄のかかし』!相手モンスターの攻撃を無効にする!」

鉄くずでできたかかしがオクトパスの方へ飛んでいく。このかかしが相手モンスターの攻撃を無効にするはずだった。

「無駄だ!オクトパスはエネルギーシールドによって、相手の罠の効果を受けない!」

くず鉄のかかしはオクトパスに到達する寸前で不思議なシールドによってはじかれてしまう。小さな原子爆弾はくず鉄のかかしに邪魔されることなくそのまま降下を続けていき、ピカッと言う一瞬の輝きと共に凄まじい爆風と熱風をフィールドに巻き起こした。

「ば、馬鹿な!?ぐわああああ!!!」

原子爆弾の爆風は遊星のフィールドのモンスターを一掃し、遊星自身をも吹き飛ばした。

超重爆撃機 オクトパス 攻撃力 3700 全体攻撃 攻撃コスト 手札×1→0
E・HERO スパークマン 墓地へ
スターダスト・ドラゴン 攻撃力 2500 戦闘破壊 戦闘ダメージ1200
ニトロ・ウォリアー 攻撃力 2800 戦闘破壊 戦闘ダメージ 900
シールド・ウィング 守備力 900→0 効果無効・効果破壊
不動遊星 LP 4000→1900


「ふん、さすがはオクトパス。綺麗にフィールドを一掃したな。不動遊星も塵と化したか。」

巻き起こる粉塵の中、キッドは一人勝ち誇っていた。自分自身はオクトパスのシールドによって爆風から逃れることができたのだ。不動遊星はこの巨大な爆風によって散ったかと思われた。

「まだだ!!」

粉塵の中から不動遊星のDホイールが勢いよく飛び出してきた。あの爆風の中を生き延び、デュエルハイウェイに舞い戻ってきたのだった。

「ほう、あの爆風の中を生き延びたか。なかなかタフだな。」
「お前・・・あんな爆弾ですべてを吹き飛ばすなんて・・・街中であんなものを使えば、とんでもない数の犠牲者が出るぞ!?」

ここは愛姫が展開するスピードワールド。フィールド内にはデュエルしている2人以外は誰もおらず、デュエル内の出来事は外には影響を与えないため、この強力な爆弾も外界には影響はない。だが、もしこれが街中で使われたらと考えただけでも恐ろしいと遊星は思った。それに対してキッドが言い放った言葉はあまりに信じられない言葉だった。

「ふむ・・・悪を葬るためには多少の犠牲はやむを得ない。」
「な、何だと・・・貴様!!それでも正義のヒーローか!?」
「その通り!悪を倒すためには手段など選んではいられないのだよ!!」

キッドは高らかに笑っていた。この男は正義の名のもとに極悪非道な行いを繰り返してきたに違いない。そう思うと遊星の中に激しい怒りが込み上げてきた。

「貴様・・・俺は、貴様のような奴は絶対に許さない!!」
「許さなければどうするというのだね。私はこれでターンエンドだ。ヒーローズ・マシン・スクランブルの効果が終了し、オクトパスの攻撃力は元に戻る。だが、君を倒すには十分な戦力だ。」

超重爆撃機 オクトパス 攻撃力 3700→2700

キッド LP 4000 手札×0 モンスター×1 伏せ×0

キッドの言うように遊星の場にはもはや意味を成さないくず鉄のかかし1枚だけ。手札もない今、絶望的な状況と言わざるを得ない。それでも遊星の目にはあきらめの色は見えず、燃えるような闘志が漲っていた。

・・・・・

今日はここまで。
不動遊星、大ピンチです。
デリシャスキッド、土壇場でとんでもないモンスターを呼び出しました。
元ネタはキッドと同じくうる星やつらから面堂終太郎が持っている自家用爆撃機です。
攻撃も防御も機動力も神に匹敵する化け物ですが、機械族なのでフォートレスに喰われます。
サイバードラゴンを出せば瞬殺ですが、不動遊星は持っていないのでまともに相手しないといけないです。
キッドの非道な振る舞いに不動遊星は大激怒です!
続きはまた今度、次で決着です。
ここまで読んでいただいてありがとうございます!

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