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2015年05月03日07:08

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プロといってもピンからキリまで:toku3

プロといってもピンからキリまで:toku3
安倍首相のアメリカ議会上下院合同議場における演説は、日本国内では
「大成功」だと報道されている。海外の報道を見ると、日本の国内報道と
は少しのズレはあるけれど、概ね成功といえるものでしょう。
成功したとされる要点はいくつもあるが、主としたものは、「衰退するア
メリカを日本が軍事同盟で、またTPPで支える」こと、中共が主唱主導す
るAIIB投資銀行問題では多くの同盟国がアメリカを裏切った結果、(果た
してそうか?)ぶれることなくアメリカ側に付いた日本への信頼感の増幅
効果などを上げる人がいる。
そうした論評のなかには傾聴すべきものもある反面で、「オイオイ、お前
さんんはそれでも学者なのか専門家といえるのか?」と、大いなる疑義を
呈したい論評もある。それらの多くが、アメリカの衰退を取り上げた論調
に見受けられる。
そうした論評のうちで、最新で、かつ短文(2ページ)なので読破への負
担が少ないものをURL紹介しますが、流し読みしてください。
http://diamond.jp/articles/-/70766
上記論評は、概ね間違ったことは言っていないが、前提自体に問題あるこ
とが(意図的にか?)二つある。
ひとつはアメリカ軍事予算の縮小傾向だが、911以降、アメリカの軍事予
算はふくらみにふくらんで過大な負担になっている。それを出来うるなら
911以前の水準に戻したい(現実はそこまで行かない)という正常化への動
きに過ぎないのに(縮小=衰退)の短絡で捉えていること。
ふたつめは中共の軍事拡張の過大評価である。確かに中共の軍事予算面だ
けを見れば判らぬでもないが、そこはプロなのだから(らしき分析や解
明)を期待したいのに、メディア側の出稿依頼(意向)に迎合しているから
なのか、至ってミーハー的、素人論評的な記述ではある。
当欄の定時投稿者にして、編集者の友人でもある加瀬英明氏がいる。彼が
論評のなかで述べた一文に的確な表現があり、上手いことを言うなあと感
心したのがある。「アメリカの世論は定期的に、アコーディオンのように
一方へ世論が傾くとも、揺れ返して反対方向へと動く」と喝破している。
アメリカは利口な国だとは思わないが、前田正晶氏が指摘するように、数
%を占めるに過ぎない指導層の力を侮ったりしてはならない。
腐っても鯛という言葉がある。アメリカがそれに当たるだろうし、日本に
しても多くの経済的社会的課題は抱えているものの、世界的なマクロ視点
で見れば、これまた突出した力を持つ鯛なのだと思う(多少の身びいきあ
るとも)。
話をアメリカという鯛に限定するが、世界から有数の、そして有力な人を
集めている有名大学や指導的な学会が持つ技術水準や、併せて文化指導力
の大きさは隔絶したものがあり、彼を大鯛とすれば、我は中鯛か小鯛あた
りで、中共の潜在力は認めるとも、彼の現状は大きめの雑魚にすぎず、我
と彼の間の技術格差は隔絶したものがある、と認識した方がよい。
わかりやすい例を軍事技術に限定すれば、「闇夜に金太鼓を打ち鳴らすが
如き状態で航走する潜水艦」しか開発保持できない中共軍(基本はロシア
のコピー品)。次世代戦闘機開発に欠かせない高出力エンジンを開発しき
れず、ロシアに最新戦闘機エンジン技術提供を懇願するも袖にされ続けて
いる現状などを見れば、日本の有識者の中共脅威論はズレている。
今後の軍事技術開発の大きな流れを見ると、銃・砲弾の生産も補充もいら
ないレーザー兵器の出現と性能向上が具体化しつつあり、電磁誘導の高速
長射程レール・ガンが出現しているし、無人機に代表されるロボット型兵
器の開発が進みつつある。これらは10年以内に実用に耐えうる装備が登場
するだろうが、実戦配備まで考えれば更に10年か?。この件での中共の存
在感は、すべてが蚊帳の外。
中共が領域接近拒否戦略に基づき開発している長距離対空母ミサイルにし
ても、それを上回る打撃距離を持つ空母搭載大型ステルス無人航空機の登
場と、それに搭載する長距離巡航ミサイルが開発着手されている。
これらの開発で圧倒的な技術力と格差を持つ第一人者が、世界から有能な
人を集め保持することが出来るアメリカであり、それを補佐したり時には
リードすることも可能な技術水準を持つのが日本であることは知っておく
べきでしょう。
その辺の事情を飲み込めないか、敢えて知らぬ振りをしてか?、識者の中
共脅威論は近年大いに高まった(見えざる手を感じる)。結果として中共の
被害妄想気味の暴走もあって、世界的にも対中共警戒論は高まり、これを
奇貨として日本が普通の国になれる道筋がつき始めたことは、ひとつの壁
を越せたのであり、喜ばしいことです。
でもね、こうした状況下でも世論調査の数字を見ると、日本人の過半が憲
法改正反対どころか、普通の国としての自衛力強化にも不賛成を表明する
方々が多数派である。戦後70年を経ても「あつものに懲りて膾を吹く」が
如き反戦思想はぬぐい切れていない。
失礼な言及だろうが、こうした世論動向への影響が大きい団塊世代相当の
人々が、真の意味で現役退場するまで世論数値の大きな変化は期待できそ
うもない。
余談だが防衛省が開発している有人ステルス軽量小型戦闘機{心神」など
は、技術動向の流れから見て大和・武蔵建艦の如きにズレまくっている。
開発するなら無人ステルスの方向で偵察型や、各種ミサイル搭載可能型へ
と進めるべきでしょう。上層部の頭が固いというか、重篤な官僚病という
べきか、技術有れども商売下手といわれる電機業界によく似ている。ただ
し、アメリカから購入する次期戦闘機を値切るための当て馬なら話は別で
すけれど。
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