http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=212&from=diary&id=3402375
(長文です)
★このニュースの記事、
ちょっとルールに関して説明不十分ですね。
「インフィールドフライ」 で
自動的にフライアウトの宣告を受けたのであれば、
『3塁ランナー 「野間」 はタッチアップあつかいになり、
一度3塁に戻ってから、ホームに戻る必要がある』
のではないですか?
しかし野間は、
『3塁に戻らず』 三本間をウロウロした果てに、
そのままホームインしてしまっています。
だとすれば、
たとえば巨人の守備陣は、
野間 自身にタッチしなくても、
『3塁に送球することでアウトにできる』 のでは?
この時点で、
『あれ? 本当だ??
』 と思われた方は、
ぜひ以下を読んでみてください
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■■『そもそも 「インフィールドフライ」 とは?』
★知っている方には当たり前のルールですが、
そもそも 「インフィールドフライ」 とは何でしょう?
それは、
『無死か一死で、ランナーがいる状態のとき、
内野に高くフライが上がった場合は、
打った選手を自動的にアウトにする』 ルールのことです。
なぜ、そのようなことをするのか?
それは、
『内野に高くフライが上がると、
ランナーが進むかどうかを迷わざるをえない状態になる。
すると、その足止め状態を利用して、
守備側が 「故意落球」 をしてダブルプレーを狙う…
という事態も起こりうるため、
そうした走者側の不利を無くすため』 なのです。
一見 不思議なルールですが、
こうやって理由を知ってみると、
「なるほど」 と感心させられますね
★ここで重要かつ複雑なところは、
(そして、今回 僕も初めて知ったのですが)
「インフィールドフライで自動アウト」 と聞くと、
アウト宣言があった時点で
「フライアウト」扱いになるように思えてしまいますが、
インフィールドフライを落球した場合は、
『打者のみがアウトになり、
打球のほうは単純な落球扱いになる』 のです。
つまり、
守備側がインフィールドフライを落球すると、
ランナーは、
『塁に一度戻らなくても、進塁を試みることができる』 のです。
それで野間は、ホームインを認められたわけですね。
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■■『何かおかしい、球審の挙動』
★ただ、今回のケースには問題点があります。
というのも、
動画を確認してみると、
「3塁審は、右手を少し上に上げているので、
インフィールドフライを宣言している」 のだと思いますが、
『フライをキャッチするために
ホームベース近辺に集まってきている巨人内野手に
一番近い球審 「福家」 が、
まったく手を上げていない』 のです
それどころか この球審、
『落球したボールをあわてて拾い、ホームベースを踏んだ、
ファースト 「フランシスコ」 のプレイを見て、
そのタイミングで 「アウト」 を宣言している』
ではありませんか…
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■■『球審の挙動に振り回された、両軍選手』
★思うに これ、
球審自体が、
『この打球をインフィールドフライだとは思っていなかった』
のではないでしょうか?
(つまり、3塁審と球審で、認識の食い違いがあった)
もし球審が巨人の守備陣に
「明確なインフィールドフライ宣言をしていなかった」 としたら、
球審の不明瞭な態度こそが、
『このおかしなサヨナラ劇を生んだ犯人』
ということになります
(ハッキリ言えば、『誤審』 です)
そして逆に、
審判からの宣言が無くて、
これをインフィールドフライと考えていなかったのだとしたら、
フランシスコのプレイは、
落球直後の動揺にもめげず、
考えうる限りで最も 「的確な」 ものであった…
という見方もできるのです
★また、このプレイに関して、
ホームインした 「野間」 を褒めている人も一部におりますが、
実は 「野間」、
『ホームインしてから、「あれ? あれ?
」 という感じで、
周りをキョロキョロと見まわしている』 のです。
彼は本当にあれを、
「インフィールドフライ落球による特殊状態」
だと分かっていてホームに走りこんだのでしょうか?
フランシスコ同様、
『審判からのインフィールド宣言が無かったので、
落球した時点で、ホームゲッツーになる と思い、
それを避けるために走りこんだら、
なぜか、サヨナラになってしまった…』
といった話だったりしないかな? と、
彼のホームインした動画を見ていると、
疑問が脳裏をかすめるのです。
(
あの時点でボールを持っているのはフランシスコなのですから、
そこに向かって走るなんて、自殺行為も同然なのは、
皆さんもお分かりの通りです。
もちろん その場合も、一番悪いのは、
ランナーにその旨をいち早く伝えていなかった(と思われる)
「審判」 にあるのですが)
(
後日、日刊スポーツの記事を読んでみたところ、
やはり 「野間」 は、『わけも分からないまま走りこんだ』 ようです。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1471722.html
日刊スポーツは朝日新聞系で、広島を贔屓チームの1つにしているので、
この発言は間違いなく、本人の弁そのままと思われます
)
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★以上が、「インフィールドフライを落球した場合のルール」 と、
動画などから分かる 「サヨナラ現場の実態」 です。
こんな、ちょっと混乱しそうな取り決めがあったのですね。
これ正直、
自分では分かっているつもりでも、
勘違いしていた人が結構いるのではないでしょうか?
実際、今回の件について、
『ゴミ売りはルールを知らないバカばかりwwwwwwwwwwwww』
などと批判をはしゃいでいるアンチ巨人の
日記 や つぶやき を読んでみると、
「ん? そういう君も、ルールを勘違いしていますが?」 と
苦笑させられるものがチラホラ見受けられました。
★今は試合直後で、多くの人が感情的になっているので、
こんな指摘をしても伝わらないでしょうが、
試しに今回のニュース記事を
ブラウザの 「お気に入り」 に登録しておき…
インフィールドフライについてのルールを
皆さん自身でもう一度お調べになってみて、
しかる後に、1ヶ月ぐらいしてから、
1つ1つのつぶやきや日記を読み返してみてほしいです。
きっと、良い 「野球ルールの勉強」 になると思いますよ?
【終わり】
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(追記)
★総合して考えると、今回の件は、
『ホームベース近辺の巨人内野陣に
「インフィールドフライ」を宣言しなければならないはずの球審 「福家」 が、
それを全くしていなかった。
…というより、「福家」自身がインフィールドフライだと気づいていなかった、
非常に珍しい 「 事 実 上 の 誤 審 」 』
と考えられる一件だったと結論づけられそうです
★その証拠とも言えそうなのが、
日刊スポーツ(朝日新聞系)のサイトに唐突に制作された、
今回の 「一連の流れ」 を写真にまとめたページです。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1471670.html
一連の写真を見てみると、オカシナことに気が付きます。
ある意味 一番重要なのは、
『球審「福家」は、インフィールドを認識していたかどうかについて』 なのに、
そのタイミングで福家が写っている写真が1枚も無い のです
関西の阪神・広島をヨイショし、
アンチ読売のためなら情報操作もいとわない朝日新聞が、
核心である 「そこ」 にふれられるのはマズい、と考えて、
『意図的な写真選択』 をした結果が これだとしたら、
逆説的に、
「やはり問題は、球審の行動にあった」 (事実上の誤審)
「巨人の選手・監督の行動は、何も間違っていなかった」
ことを証明してしまったようなものですね
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