舞台を２回見た話。ネタバレなし

舞台を、5/3夜と5/5夜の２回見ました。

１回目で、みんなが絶賛してるけど、いくつか気になってしまうところがあって。
どうにも損な性格で、いいところだけ見ることできなくて、ダメなところ見ちゃうので、原作・映画を知らない人には説明不足だと感じる部分があり、流れに不自然に感じる部分もありました。セリフのテンションが場面と一致していなかったり、設定が急すぎて疑問に思ったり。
それで、友人から「点数つけるとしたら何点？」と言われて、「68点」と答えました。
だって、これで100点だったらこれ以上の上積みはないってことになってしまう。はじめての舞台で、12人の演者の内8人は初舞台。稽古期間は1ヶ月少し。まだまだこれから、芝居は練られていくと思いました。だから、今は点数低くてもいい。公演期間中に成長して、変化していくのが舞台をやる意味だと思ったから。
でも充分満足できましたし、行く価値は十二分にあると思いました。なにより最後のシーンは圧倒されました。これから見に行く方は、最後のシーンに至る展開に釘付けになると思います。

という感想を1回目に見たあとに思っていて、それで2回目。

芝居の間や、台詞の強弱、２日ぶりに見た私にも感じ取れるくらいに変わっていました。前回不安要素として思えたところも、変わっていた。
前回今後に期待を込めての評価をしましたが、まさかここまで変化するというか、成長するというか。もちろんまだまだなんでしょうが、それでも成長がすごいと思った。
ネタバレしない程度にいうと、前回違和感を覚えた場面も、言い方ひとつで変えられていて、公演期間中にまた少し印象が変わっていました。
初日から見ている人によると、５日間で練り直された場面がいくつかあるそうです。
彼女らの成長速度は私の想像のまったく上をいっておりました。

また今日から舞台が再開して、これからさらに成長していくのかと思うと、ホント楽しみです。
元より吸収力の半端ない五人ですが、同世代の人と一緒に演技することで、切磋琢磨して刺激し合って成長しているのだと思います。
この舞台の経験は、五人にとって今後につながる大きなターニングポイントになるのだろうと思います。

舞台を見にいく機会のある方は、ぜひ見にいってください。
平日の公演であれば当日券もあるかもしれません。
五人でやる舞台は今後そうそうないと思います。

あとから、行って良かったと思える現場になると思います。


あと、
舞台に行かれる方、座席が後ろのほうでも悲観しなくてもいいかも。
ステージ全体を見ることができたほうが、平田オリザの舞台には向いてるかもしれません。
ステージの右左で起きてることを視界に入れることが出来ますから。