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2015年04月01日11:34

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クジ丸の恩返し

マイミクM−−さんからご丁寧というかお節介にも、今日はエイプリルフールだというメッセージを伝言板に頂きまして。
なので何かウソっ話をやらかさないと、納まりがつかなくなっちまったのでやります。


  =クジ丸の恩返し=

鯨のクジ丸は 浜で遊んでいるソラ君たちが とっても楽しそうなので 泳いで近づきました

その時大波が来て クジ丸は砂浜に打ち上げられてしまいました

クジ丸は 尾っぽが上下にしか動かせないので 沖に戻れなくなってしまったのです

大変だ ソラ君たちは駆け足で家に帰り バケツを持ってきました

大人もたくさんやって来て 大きなクレーンも来ました

クジ丸は直感しました もうダメだ ボクの体は解体されてしまう

ボクの肉は バケツで家に持って帰って 焼いて食べられちゃうよう


食わないよぉクジ丸 もうちょっとの辛抱だぞ 今助けっからな〜

ソラ君たちはバケツリレーで ボクの体に海水をかけてくれました

乾いてヒリヒリして 痛くなった背中がうるおいました

そして クレーンパワーで 沖に戻してくれました

ボクは人間に助けられました

この日からクジ丸は どうやって人間に恩返ししようか そればかり考えて暮らしました



ある日 海が大きく揺れました 

大地震と津波が 東日本を襲いました

海岸から 壊れた家が たくさん流されてきました

浜の人たちも たくさん流されてきました

ソラ君も流れてきました

今こそ 恩返しの時だ 私の背中に乗って下さい

クジ丸の大きな背中には 大勢の浜の人たちが乗りました

でもクジ丸の背中は丸くてつるつる 油断すると 海に投げ出されてしまいます

大人たちは 子供のソラ君をおへそのようにへこんだ潮吹き穴に入れ、周りを取り囲みました

手と手をつなぎあい 必至で海に落ちないよう しがみつきました

でも3月の海は冷たくて つないだ手がかじかんで 感覚がなくなります 雪も降ってきました



クジ丸は 海水が温かところを知っていました

フクシマ原子力発電所の排水口です

そこへ行けば ボクの背中から落ちても大丈夫 

そして 排水口のコンクリートから上陸させようと 泳ぎはじめました



その時です 原子力発電所が ドッカーンと大爆発しました

背中の人たちはビックリして、つないでいた手が離れてしまい、みんな海に落ちてしまいました

                                            つづく

 ※続きは来年の4月1日です。それまで、ウソはつけませんからね。

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