小説『ANGEL MILK』【第五部】（後編）「PART-6」

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――五藤家――

　ファイと赤沢竜乃介と＜スリー＝アックス＞こと東川朝美は、
五藤家の客室のソファーに座らされていた……。。。。。

「話は、聞いております。」

　五藤家の夫人＝五藤美香は、そう言って、
赤沢たちに、コーヒーや灰皿などを出し、
夫＝光雄の帰りを時計を見ながら、台所で夜食の支度をすすめつつ待っていた。

ファイ「まだ…よく…分からないわ。
なぜ、竜ちゃんほどの人が、私達の事に首を突っ込んできたのか？が……。。。。。」

　ファイが懸念そうに赤沢に尋ねると、
赤沢は、お気に入りの煙草を吸いながら答えた。

赤沢「ニックは、気の毒な事をしたな…。
俺としても、腹割って朝まで飲み明かせる数少ない友人だっただけに残念だ…。。
　ただ、うちのチームのルール上、どうする事も出来なかった。
しかし、メアリー…。オメガ達はルールをやぶった…。」

ファイ「もしかして、あの事？
（あんたら、＜リーダー２４＞の潰し合いなどまるで興味がない…。
そんなの、お好きなように勝手にやればいい……。。。
だが、忠告する。
『一般人は絶対に巻き込むな。もし、この国で一般人に手を出した側には、容赦はしない。』…。）」

赤沢「そうだ。メアリー。オメガ達は一般人に手を出した。
この五藤一家をな……。。。。。」

　赤沢竜乃介。通称＜AKAZAWA＞が率いる『チーム＜AKAZAWA＞』とは、
中国系マフィアさえをも恐れられている闇の始末屋集団だ。
国際警察でさえ、手に負えない事件の始末も依頼される。
依頼額は超高額だが、場合によっては、
無償で依頼を引き受ける事もある。。。。。

　そして、東川朝美こと＜三本の斧（スリー＝アックス）＞は、
日本の大型ギャング組織を、たった一人で壊滅させた事などで、広く名が知られている。
その女が『チーム＜AKAZAWA＞』のNO.2として、
現在は所属している。

　２人とも、あのオメガさえも、関わりたくないほど恐れられている。。。。。


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<u><strong>【第五部】「PART-6」【ＥＮＤ】</strong></u>

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