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2015年03月07日10:21

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美味しい音、美味しい本

マレーシア出張中にちょびちょび読んでた「居酒屋 ぼったくり」が面白い。

面白いって言うか読んでるとお腹空く。

特にマレーシア出張中だったからなぁ・・・

向こうのパッサパサの米ばっか食べてると、日本のふっくら炊いてもちもちした米をぎゅっ、と握ったおにぎりとか無性に食べたくなります。

そこに少し塩を利かせておいて、海苔は巻く前に軽く炙って風味を立たせてからパリパリの食感を添えるのです。

で。
そんな普通の食材・食事で客から代金を頂いてるこの居酒屋はもう「それこそぼったくりだ」ってのがこの本のタイトルにもなっている居酒屋の屋号なわけですが。

主人公の女店主は美音と書いて、「みね」。

作中に名前の由来が出てますが美しい音、でなくて美味しい音、という意味で美音なんだとか。

美味しい音の出るランチを今日は探そう。
特に日本らしいの。

読んだあとに「食事=人を良くすること、と書きます」について考えさせられます。

居酒屋って酒の飲めない私は敬遠してましたが。

こういうとこの常連通しのやりとりがなんか面白い。声を上げて笑うような面白さじゃなくて。

まったり読んで「ふふ」ってなるような笑いと言いますか。

酒をちょびっと飲んで、それに合う季節の旬彩を口に含んで。
「・・・・で、うちの部長がさぁ」

みたいな愚痴を吐いて。

どこにでも見られる光景かもですが、そのプロセスを経ることによってストレス発散、てのはあるんだろうな、と。

家に帰ってコンビニ弁当を興味のないTVみながらもそもそ食べても「よし、明日挽回するか!」って気持ちにはならないのでないかと。

・・・居酒屋も開拓してみるかなぁ・・・とか思わされる本でした。

ちなみに日本戻って来て速攻で2、3巻買いました。

作家さんにもっと書いて欲しいので中古ではなく新書で買って印税が入るように。

この作者さんだと「こんな壮大なファンタジーを書いているわけでもなく、複雑なトリックを描いたミステリーでもない、普通の文章で御代を頂くのは『ぼったくり』ですね」とか言いそう。
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