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2015年03月08日07:38

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「信じてよいもの」と「信じてはいけないもの」

私の歯科クリニックは日曜祝日も診療をしているので、他歯科医院に通院中の患者も急患でよく来ます。
「歯がとれた」「治療中の歯が痛い」「いつまで通っても治らない」・・・などなど、理由は様々です。
で、レントゲンを撮ってみると、そのほとんどが保存不可能、抜歯適応症、すなわち、抜く以外に方法が無い歯です。
「抜く以外に方法が無いほど酷い状態の歯」を弄ったり、冠を被せたりすれば、「痛みが出る」「腫れる」「直ぐに外れる」というのは自明の理。
それを説明すると、ほとんどの急患は露骨に不信感を表します。
そして、納得できずに渋々帰っていきます。

そういう患者の特徴は、「信じてよいもの」と「信じてはいけないもの」の区別がつかないことです。
「真実を見極めて信じる」のではなく、「自分に都合の良い方を信じる」のです。
「歯を抜く必要がある」よりも、「治療すれば元のように噛めるようになる」を盲目的に信じるのです。
たまに、他歯科医院で矯正治療中で、「大変なことになってる患者」も来ますが、レントゲンを見せて現状を説明しても、私を信用しません。
理由は「矯正治療費の半金を既に支払済みだから・・・」という、歯科診断とは無縁の理由です。

この、「自分に都合の良い方を信じる」という特徴は、圧倒的に女性に多いです。
不思議なものです。
そういう人は、歯科に限らず、全ての事に関して、そういう思考方法をする脳の持ち主なのでしょう。
あれでは、正しい人生設計など到底無理じゃないのかなぁ・・・。

まぁ、そういう患者は極めてごく一部で、ほとんどの患者さんは、私よりもずっと真面です。(笑)

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