知識が戦争を回避する状況について。
「ゲーム理論」という数理モデルがあります。相互に影響する（つまりひとり遊びでない）状況でお互いに自分の利益を最大化しようと戦略的に行動する場合に相互の利益が最大化する平衡点（ナッシュ均衡）が必ず存在するというものです。
これは、相手を叩き潰す以上に系全体で利益が最大化する妥協点（武力勝利ではなく外交勝利）が必ず存在することを証明している、と私は解釈しています。
ただし、これが適用できるのはお互いに自身の利益を最大化するために戦略的に動いているということを知っている場合で、相互に相手が自身の利益に忠実であるという点を信頼している必要があります。そこで自己の利益を犠牲（自爆）しても相手を叩き潰すことを優先するようなテロリストには有効ではない、というわけです。
また歴史的民族的背景や地政学的要素など様々影響しますから、少なくとも今時点でゲーム理論で戦争を回避できませんし、戦争は起こっています。
ただ、貧困だから暴力で奪う、差別されたから怒りに任せて暴力をふるう、または相手にそれをさせてしまうという状況は、数理モデルで回避できる可能性はあるんじゃないか、ぐらいの夢は見てもいいんじゃないかな。
まあ、頭でっかちなアレなのかもしれないんですが。
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