mixiユーザー(id:8364432)

2015年02月23日02:21

266 view

線路はつづくよどこまでも

●列車戦隊トッキュウジャー

 完走しました。遅まきながら感想をば。

 前評判こそ「ロボだせえ」だの「スーツだせえ」だのよろしくなく、コミカルなノリからコメディ戦隊かと思われていましたが、ところがどっこい直球にして王道の超シリアス戦隊でした。コメディ要素は本当に関根さんぐらいじゃないでしょうか。

 途中のどんでん返しや、「光と闇の戦い」というテーマでもあまりクサくしないで描ききったのは、みんな大好き小林先生のおかげでしょう。「TRAIN TRAIN」風の疾走感あるオープニングも、どこか悲壮感みたいなものがある気がして、話も途中「こりゃ犠牲なくして終わらないな」とか思ってましたが、そんなことはありませんでした。

 感想を述べようとするとネタバレにひっかかるおそれもあるので、遠回しな言い方になってしまいますが、テーマはやはり「純心」でしょうか。本作での強さの源は肉体の鍛錬でも卓越した戦闘技術の習得でもなく、すべては「イマジネーション」。どんな苦境にもめげない思考や、何事も恐れない自由な発想、そしてそれらを駆使して主人公たちが戦えるのも、「なるほど」と納得できるしっかりした理由があるからです。シンプルだけど深いんだわさ。

 あと、敵組織の内部抗争もそこまで陰惨なものでなかったのもGOOD。全員にキャラが立っていて、「同士討ちでラッキー」みたいな感じもありません。それに敵が「色々深い考えがあって視聴者の共感を得るタイプ」ではなく、あくまで「確固たる信念を持ち、主人公たちと衝突する」正々堂々とした悪役で良かったです。

 それに散々ダサいと言われていたロボも、合体機構自体は非常にシンプルで無駄がなく、多分カラーリングを多少変えて、もっと体の四隅に無駄なとんがりとかつけてカッコ付けるなりで評価も変わったと思いますが、最後まで見ていた人にとってはもはやあのデザインが染みついているので、今更ごたごた言うのも野暮な話ってもんでしょう。個人的にはもっとズームパンチとか使ってほしかったけど。

 重すぎず軽すぎず。そして誰一人傷つかないよう、精いっぱいがんばった。そんな作品でした。

 あとニンニンジャーは1話にしてアクション満載、ギャグいっぱいでしたが、何より度肝を抜かれたのは合体ロボがまさかのパワーローダー式だったことでした。すげえ!
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する