詐欺

昔詐欺に会ったことがあるので備忘録として手口を載せておこう。
ちなみに会っただけで、詐欺には合ってません。
残業で遅くなった日、駅から家に向かって街の幹線道路（片側一車線）の路肩をとぼとぼ歩いていました。
街灯が少なくて夜は暗い道です。でもそこそこ車は通る道です。路肩がやや広めなので歩くのはさほど危険でなく車も止めやすい。
すると後から来た車がすーっと私の横に止まって話しかけてきました。
運転手の男はこう言いました。
「ただでいいから腕時計欲しくないかい？」
私はこう答えました。
「ただでくれるならもらいますけど。」
すると運転手は聞いてもいないのにこう続けました。
「今日展示会があって腕時計が1個売れ残っちゃったんだよ。全部売るように言われてたんで持って帰るわけにいかないんだ。」
ここでまあおかしいと思ったんですけど、そのまま話に付き合ってあげました。
続けざまに男は腕時計が入っている箱を取り出し車の中に顔を入れてよく見るように言いました。
車内は暗くて腕時計っぽいものは確認できますが、どういうものかはほどんどわかりません。
男はそれを見せながら、
「これは高級腕時計で、買うと10万円はするけど、展示会ではもうけも出たし、1個だけあまったやつだから特別に譲りますよ。」
と言い、ただと言っておきながら、次のように続けました。
「でもほら俺もこのあと飲みに行きたいしそのくらいは出してくれてもいいよね？」
俺はそれを聞いて即座にこう言いました。
「ただじゃないならいりません。」
男は少し舌打ちをするとさーっと去っていきました。
まあおそらく壊れて動かない時計とか100円で買えるような時計だったんだと思います。
時計だったかどうかも怪しいですけど。
たとえ千円でも出していたら損してたんじゃないかな。
みなさんも暗い夜道には気をつけましょうね。