高校に入学した時に祖父母や両親にもらったお祝いでギターを買った。
友人(モーゼ・プレイさんだったかな?)を連れて御茶ノ水の楽器屋さんへ行き、買ったのはK.Yairi(ケー・ヤイリ)のアコースティックギター。
マーチンなんかには手が出なかったし、S.Yairiより何となくこっちの方が良さそうな気がした。実は全然わかっていなかったのだけど。
(K.YairiとS.Yairiは製造元も別の会社だという事さえ、かなり後になって知った)
コードを覚えて、拓郎やディランなんかをじゃかじゃか弾いていた。
ホーナーのハープも買って、首からホルダーを下げて。
しかし、ある程度弾けるようになるとそこに安住してしまい、全く向上心のない自分。
物事を突き詰めてやる事ができない性格。
結局、コードをじゃかじゃかするだけで、そこから上達する事はなかった。
今から思うとフィンガー・ピッキングなどを真剣に練習すれば良かったのだけれど。
ライ・クーダーみたいに弾いてみたかったな(←とんでもない高望み)。
ハーモニカの方に一生懸命だったようにも思う。
高2の文化祭、友人がやっていたフォークかなんかのクラブが教室の一室を借りていて、出ないかと誘われた。約5人の聴衆を相手に、自作曲と岡林信康をやった事がある。
苦い思い出。
最後にギターを弾いたのはいつの事だろう。
少なくとも、もう30年以上は全く弾いていない。
今も、物置となってしまった小部屋の片隅に、ひっそりとギターはある。
弦は切れたまま。
張り替えたら、また音を出してくれるのだろうか。
また、このギターに触れる事はあるのだろうか。
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