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2015年01月30日11:59

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五十六

さて、今回見た映画は、『連合艦隊』でも当然描かれておりましたが、日本軍人の中で最も国民に愛された人物、山本五十六にスポットを当てた映画『連合艦隊司令長官山本五十六ー太平洋戦争70年目の真実』。

五十六役は役所広司なので、五十六の温厚で優しい人柄をとてもよく演じておりました。
この映画では、船や飛行機はもう模型ではなく、CGになっておりました。
戦闘シーンはそれほどなく、特に悲惨な描写も少ないため、感情にせまるようなことはあまりありません。

アメリカの国力は日本の10倍、やれば負ける戦争はしたく無かった。
どうしても戦争をやらねばならぬなら、日本が滅びぬ為には早期講和しかなく、その為に真珠湾奇襲をした。

これが五十六のした事なのだけれど、実際の実行部隊の指揮官は南雲中将で、五十六とは思想が違い、意志疎通が出来ていなかった。
その為、真珠湾攻撃は空母を見逃し、中途半端となり、ついにミッドウェー海戦で大敗を喫する。
こうしてみると、温厚な性格が軍隊においては災いとなっていたのかもしれませんし、結果的にリーダーシップが欠如していたと言われても仕方ありません。
また、それ以前に、真珠湾攻撃によって早期講和が望めるという考えも間違っていたと言わざるをえません。
そもそも欧米人は東洋人を自分たちと同じ人間だとは思っていないということがわかってなかった。
貧乏で黄色い顔をしたサルみたいな連中が自分たちの自慢の軍艦や国民を殺した…となれば相手を皆殺しにするまで攻撃を止めないだろうことは、その植民地支配の歴史を観ればあきらかです。
なら、どうすれば良かったか。
最初からわざと惨敗し、アメリカにはとても適わないと国民に納得してもらう…
ってのはやはり軍人としては出来ないことなのでしょうね。


とは言え、個人的には、過去の偉人の中で、最も尊敬している人でもあります。
特に彼の名言である『男の修行』

苦しいこともあるだろう
言いたいこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹のたつこともあるだろう
泣きたいこともあるだろう

これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である


この言葉を会社の机の前に貼り、仕事でつらいことがあっても、この言葉を見て「これも修行、修行」と頑張っておりました。
自分は結局挫折してしまいましたが、この言葉で元気づけられた人も大勢いたと思います。
それにしても、あんな愚かなことで、日本人は300万人が死にました。
それがたった70年前のこととはとても信じられません。

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