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2014年12月27日19:36

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大瀧詠一一周忌と『Best Always』

大瀧詠一一周忌と『Best Always』に関する事です。


*大瀧詠一一周忌


そんなイベントがある訳でもなく、自分で勝手に大瀧詠一一周忌として供養するのであった。

2013年12月30日の夕刻の事
自宅で家族と夕食後のデザートに林檎を食べている時に倒れ救急搬送されて・・・死因を含めてあとは知られている事であった。
氏の訃報が知らされたのは翌日の31日の事だった。

当時、既に午後12時を回っていた時間だったかも知れない。
氏の訃報に関してはラジオのFM局を聴いていたのだが、CMの後の番組の開始からは『君は天然色』のカウントからスタートする音から、その後『君は天然色』の曲と被るように氏の訃報が報じられていた。


その後はテレビでも氏の訃報が報じられていたらしいのだが、生憎大晦日から元旦までは自宅でテレビを視聴する時間もなく、その様子は視聴していない。
テレビというメディアに限っては『大瀧詠一』が何者であるのか?分かっていないようであり、説では大瀧詠一の訃報や氏を偲ぶ場面において『はっぴぃえんど』の『風を集めて』がバックに流れるなど実に不勉強な様子を感じさせる一面があったとか。
もしもそんなシーンを見てしまったのなら笑えない話だと書いてしまう事だろうか。


『何者であるのか?分かっていない』と言う事で、福生で仙人のような生活を送られていると言う情報以外は何もなく都市伝説のように語られているのが氏のイメージのように伺っている。
数年前まで毎年恒例の山下達郎氏のラジオ番組、サンソンで新年対談には必ず聴くようにしたが、あれで大瀧詠一の生存を確認していたものだった(汗


僕の場合の大瀧作品との出会いはいつ頃だったか。
『君は天然色』がヒットしていた頃ではなくて、ロングバケーションの後にリリースされたナイアガラトライアングルvol.2にて佐野元春とのジョイントで始まった企画がアルバム化されたレコードで遅くながら大瀧氏の事を初めて知った次第(汗
そもそもは佐野元春がきっかけだったのかも知れない。

詰まるところ、『はっぴぃえんど』を知っているわけでもなく、まして『日本語ロック論争』と言う出来事があったことも知る由もなかった。


当時中学生だった頃、市の図書館でレコード視聴コーナーがあり、そこに訪れてはレコードを聴かせてもらっていた。
内容はラジオ番組などで流れる曲のレコードをピックアップしていたのだが、やがてジャケのデザインなどからまるで一か八かのようなセレクトになっていき、そんな調子で選んでいたのはピンクのジャケの『ナイアガラトライアングルvol.2』だった。

A面の曲のほとんどが佐野元春、杉真理の曲で占めていたのに対し、B面の曲は大御所らしき(当時は誰が大御所だなんて知る由も無い)大瀧詠一の曲で構成されていたせいで、コミカルな要素を含みつつも深みのある耳当たりのいいポップスと言う印象が心の中に残っていった。
まぁ、あれが所謂『ナイアガラサウンド』との出会いだったのだとw



氏は『EACH TIME』以降は音楽プロデューサーと言う面でのポジションに収まっていったイメージがあるのだが、誰それの曲をプロデュースしたと言う情報などが全く一般人には伝わってくることはなく、後々にあるミュージシャンが氏との邂逅を語っていたり、リスペクトだとかそんな話ばかりが多かった。
多分、数えたらきりがないだろう。

あぁ、そう言えばこれも後々に知ったことだが音楽にコミカルな要素を投入する氏が『うなづきマーチ』を作曲していたとか『イエロー・サブマリン音頭』のプロデュースだとか、何だか訳がわからないねぇw

今年の初めに一度、氏を偲ぶことを書いたのでここまでに。




*『Best Always』





*大滝詠一 「Best Always」発売記念〜Special Movie〜
https://www.youtube.com/watch?v=wLhcHmWdoQM

2014年12月3日(水)に発売された、大滝詠一初のオールタイムベスト「Best Always」の
発売を記念して、CM SPOT映像と当時のジャケット写真とともに名曲達を振り返るスペシャル映像。
1970年代から2000年代まで、各時代の代表曲はもちろん、
今回のアルバムの目玉、大滝本人歌唱による未発表音源「夢で逢えたら」も収録!!




フォト



大瀧詠一初のベストアルバム『Best Always』
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/BestAlways/

そもそも購入をするつもりではなかったが、諸般の事情で入手した。
初回限定盤のDISC3『カラオケ』を含めた税込4320円だったが、消費税はまけてもらったw

ライナーノーツには氏の生前を偲ぶ人々によるコメントが記載されていた。
名を連ねている方々は伊藤銀次、山下達郎、佐野元春、杉真理、竹内まりあ、大瀧氏との親交が大きな方々であることは理解できる。

山下達郎が大瀧詠一を讃えるコメントがついに?!と思いきや・・・まるで反面教師だったのかなぁとw


フォト


はっぴいえんど時代の曲から、氏にとって最後のレコーディング楽曲となった竹内まりやとのデュエット『恋のひとこと 〜Something Stupid〜』まで、過去にリリースしたヒットシングルやアルバムから最低1曲づつを収録したレーベルの垣根を越えた全35曲で構成されたオールタイムベストアルバムと宣伝されている。
『夢で逢えたら』『バチェラー・ガール』の本人歌唱バージョン、英詞でセルフカバーした『夏のリビエラ』と言ったレア音源の収録が売りになっている。



*大滝詠一ベストアルバム「Best Always」発売記念特集(参考)
http://natalie.mu/music/pp/eiichiohtaki/page/4
(ナタリー)


氏は生前にベストアルバムの類をリリースする事はなかったと言われている。(例外もあるらしいのだがそう言った作品は世に出回るほどの数はない)
編纂された方々の意図はどういう意味があったのだろうか?
実際に視聴してみて全てを耳に通して感じることは、こんだけ?と言う微妙な不満が残るものだった。
僕が好きなあの曲この曲が納められている訳ではなかった。
一番古い曲が『はっぴいえんど』時代の頃の曲と言われても知っている曲ではなかった(はっぴいえんどのレコードやCDは持っていない)し、シングルやアルバムから最低1曲づつを収録という点では広い意味での氏の業績を讃えるものであるが、一般的なファン層からのリクエストに基づいて行われたものではないの確かだろう。

このベストアルバムにおいて、大きな評価を与えるには至らないのが僕の中での気持ちだった。
とはいえ、それまでろくに知らなかった故に改めて発見したのが『Ciderシリーズ』だった。

発表当時「三ツ矢サイダー」のCMソングに使用された3曲を組曲風につないだCider'73'74'74
1977年の「三ツ矢サイダー」CMソングCider'77
「三ツ矢サイダー」のCM楽曲を手がけてから10年の節目を飾るCider'83

1分たらずの、テレビで流されるなら15秒で終わるCMソングの数々。
引用としてウォールオブサウンドの効果をもたらせたかったのだろうが、そうではなくてウォールオブサウンドではなくて『ナイアガラサウンド』に至っているのだった。
これが『ナイアガラサウンド』だと言う確信はないが、CMソングでのサイダーの弾け立つキラキラとしたイメージを音で再現させる事に費やした苦労が功を奏している。

カバー曲である『恋のひとこと』でアルバムを締めくくっている。
シナトラ親子によるヒット曲と、どこかで聴いた事のあるようなそんな曲だった。
2002年12月22日放送「山下達郎のサンデー・ソングブック」での年忘れ夫婦放談で流された、竹内まりやとのデュエットであり、このカバー曲は大瀧氏最後の公式レコーディング曲と謳われている。

(おわり)


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