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2014年12月14日23:43

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お財布忘れて演奏会に行く

今日は演奏会場の当日券売り場まで来て財布を忘れていることに気がつきステマネのT沢さんに当日券をただで融通してもらうという大失態のすえ、下記の演奏会を聴きました。

○新宿交響楽団第48定期演奏会 
開演:2014/12/14 Sun.14:00     
会場:新宿文化センター 大ホール
曲目:
伊福部昭/SF交響ファンタジー第1番
伊福部昭/土俗的三連画
和田薫/管絃楽のための交響的印象「海響」
ブラームス/交響曲第4番
管弦楽:新宿交響楽団
指揮:高畠浩

指揮の高畠さんは昔り。が所属してたテオフィルス室内管弦楽団の指揮者。(一部の人しか理解できずにどうもすいません)

伊福部昭/SF交響ファンタジー第1番
…は、上述のような理由で聴くことができませんでした。
今年はよくSF交響ファンタジーを聴き逃すことが多いです。

伊福部昭/土俗的三連画
しかし今日の主目的はこれを聴くためにあった!
これを聴けただけでも満足です。
生ではたしかまだこれが2回目くらいです。
写真がこの曲の編成です。1管編成、ホルン2、ピアノ、ティンパニ。弦。
演奏は非常に精緻なもので、この曲のアウトラインが完全に浮かび上がった見事なもの。ただ、洗練されすぎて題名にもある「土」俗的なものがやや後退した観があるのは否めないがこの質と引き換えなら止む無し。
職業柄?クラリネットが良かった。あと、ティンパニが右手で合いの手の楽器を叩いているのも見事。

和田薫/管絃楽のための交響的印象「海響」
これが度肝を3回くらい抜き去られるような凄演で非常に良かった。
伊福部昭よりさらに和風の旋律を多用しながらけっこうコスモポリタンな仕上がり。まあなんと言っても師譲りなのか管弦楽法が上手い。絶妙な盛り上げと必要必須な楽器の選択と相まってパッションを挙げるうえ、人声による合いの手から怒濤の管弦楽の嵐で日本の祭り囃子を世界に知らしめるような音楽だ。
このような佳曲は繰り返しいろいろな楽団に取り上げられて再演再々演とされていくと良いと思う。

ブラームス/交響曲第4番
カンマー・フィルとかと比較したりするのは無意味と思いますが今日の演奏は誠実で良い演奏だったと思います。
特に弦合奏はどの楽章も素晴らしくて本日の演奏の基礎となり得ただけでなく曲に伸びやかな情感を与えたようだ。それはカンマー・フィルの内的躍動とは違うしっとり地に根をはって伸びる地衣類のような感じだ。
また職業柄?クラリネットが良く、こんどは2管編成なのでデュエットが良かった。カンマーのように決してベルアップなんかしないけれど落ち着いていました。また、終楽章のフルートは完璧な技術と伸びやかさ。
ただ第3楽章のトライアングルはもっと大きな音のほうが良かったと思う。168小節(練習番号F)の打音はppだけれど遠くまで響かないといけない。トライアングルは難しい。

今日はそういう事情で速攻で帰ってお財布を見つけることが出来ました。
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