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2014年11月18日12:52

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都市伝説の作り方

目の前で女性消えた? 泉大津駅で奇妙な飛び込み事故 → リアル「GANTZ」だとネット騒然
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3144535

この記事を読むと、案外、都市伝説や怪談なんてのは、こんな話がきっかけで出来上がって行くのだろうな、と思ったりする。

事故じたいは、そんなに不思議な事故じゃあない。

南海本線泉大津駅で、女性が入ってくる電車に向かって飛び込んだ。
ところが運良く、線路と車輌の間に収まったのか、駅の線路内の退避場所に逃げ込むことが出来たのか、女性は電車に轢かれずに済んだ。

だが、電車の運転手さんや駅員さんにしてみれば、きっと、轢いてしまったと確信していたに違いない。
周りにいた乗客もそう思ったんじゃないだろうか。

電車が急停車した後、駅員さんが現場を検証しても、女性が轢かれたような形跡はない。
そうするうち、女性が自力で車輌の下から這い出てきた。
そりゃあ、駅員さんも運転手さんも、轢いたと確信していた女性が自力で這い出てくるなんて思ってもみなかったんだから、ビックリもするだろう。
肝を冷やしたんじゃないだろうか。

そして、大した怪我もなかったから、女性はそのままその場から立ち去った。

飛び込み自殺をする女性にしては、かなりおかしな点が沢山あるが、状況としては、飛び込み自殺しようとした女性が運良く轢かれずに済んで、自力で這い出てきたというだけで、何らオカルト的な要素はない。

だが、この女性の行動が奇妙なのと、運転手さんの事故発生時の言葉が、目の前で女性が消えたなんていう、叙情的な感想であった為に、話に尾ひれがついて、こんなオカルトチックな都市伝説に仕立て上がってしまった。

まあ、今はネットでこうやって拡散し、ニュースになって、アッと言う間に広がってしまうから、都市伝説になるのも早い代わりに、タネ明かしされれば都市伝説が立ち消えになるのも早い。

でも、これが一昔前だったら、地元では、電車に飛び込む女幽霊として、人々の口伝てにまことしやかな話として、そして人から人へと話に尾ひれがついて、女幽霊は実在する幽霊として都市伝説化するに違いない。

そう、いつかの口裂け女や人面犬のように。

都市伝説はこうして作られる。
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