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2014年11月07日19:36

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遊宙舞「タイスの瞑想曲」圧符労努

源氏物語の主人公 光源氏は恋多き人でしたが
生涯にわたって想い慕い続けたのは紫の上 ただひとりでした
源氏と紫の上 の年齢差は八歳

源氏物語 第五帖 「若紫」より

18歳の源氏
『まだ共寝はしていないが かわいくてならない
なかなか逢えない紫草のようなあの方の ゆかりのおまえよ』

「紫草のようなあの方」とは若き日の源氏の憧れの人
藤壺の宮のことです
若紫(後の紫の上)は藤壺の姪にあたるので「ゆかり」と言っています

10歳の若紫
『何をおっしゃっているのか さっぱりわからないわ
私はいったいどんな草のゆかりなんでしょう』

第十二帖 「須磨」より
源氏は政敵から逃れるため
しばらく須磨の地へ退居する決心をします
紫の上とも別れて暮らさねばなりません

26歳の源氏
『たとえこの身はさすらいの旅に出ても
あなたの鏡には私の面影がとどまって離れることはありません』

18歳の紫の上
『あなたと別れても恋しいあなたの面影が
せめて鏡に残るものならそれを眺めて慰められるものを』

第四十帖「御法(みのり)」より

紫の上に死期が迫ってきました

43歳の紫の上
『今は身を起こしていますが ともすれば
風に散ってしまう萩の上露のような命です』

51歳の源氏
『ややもすれば はかない露のような人の世に
あなたに遅れて生きていたくはありません』


紫の上 亡きあとは源氏は出家し仏門に入り
その後のことは「物語」には記されてはいません

マスネの「タイスの瞑想曲」で詠います

https://www.youtube.com/watch?v=39uE-w1Omg4
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