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2014年09月29日19:51

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御嶽山の噴火に思う

■御嶽、新たに6人死亡確認 死者10人心肺停止26人に
(朝日新聞デジタル - 09月29日 15:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3073413

御嶽山噴火のニュースは、本当にショッキングだった。
大抵、こうした火山の噴火というのは、前兆というのがあって、その前兆により気象庁から噴火警戒情報が出され、危険度に併せて入山規制などの対処が講じられるものと思っていたからだ。

僕が嫁と軽井沢のホテルで結婚式を挙げた2008年、近くの浅間山では小規模ながら噴火をしていた。
確か、気象庁は浅間山の噴火警戒レベルを3とし、入山規制をしていたように記憶している。

関西に住む僕たちは、こうした活火山が身近にある生活をしていないもんだから、火山の噴火と聞いてもピンと来なかった。
噴火したとしても、そうやって警戒情報が出ているから、滅多なことはないんだろうと思っていたのだ。

だが、今回の噴火は、全くの突然のことで、気象庁の噴火警戒レベルも1。
普通に登山ができる通常時で起こった噴火。
今回犠牲に遭われた方も、真逆と思ったんじゃないだろうか。

これが警戒レベルが2ないし3で起こった噴火ならば、まだわかる。
レベル3なら当然入山はできないわけだし、レベル2にしても、登山者は噴火が起こり得ることを警戒した上で登山するだろう。

でも、今回はなんら通常と変わらないと判断された状況で御嶽山は噴火してしまった。
過去にも、休火山と思われていた状況で噴火したことのある御嶽山だから、ということもあるだろうが、本当に予兆はなかったのだろうか。
事前に警戒情報を出すことは難しかったんだろうか。

ハッキリ言って、こうなってしまってから救助というのは、一番あってはならないことだ。
おそらく、頂上に心肺停止で取り残されている登山者の方々は、本当に残念だが亡くなられている。
医師が死亡確認するまでは、死亡と判断できない。
そして、現在も噴火を続けている火山に登り、人命救助をされている自衛隊を始めとした救助隊の方々。
人命救助とはいえ、よくこのような危険な場所に、自分の命を賭して活動をされていると思う。

その姿を見ると、本当に頭の下がる思いだし、同じ日本人として誇りに感じるし、心強く感じる。
ただ、二次災害に遭われないよう、祈るばかりだ。

気象庁は、今回の噴火に関して、予知は難しかったとの声明をしている。
きっと、気象庁にしても今回の御嶽山の噴火は晴天の霹靂だったんだろう。

現在、日本の火山に休火山や死火山といった分類はない。
それは、過去に休火山と思われていた御嶽山が突然噴火したことがきっかけとなっている。

御嶽山にはそうした噴火の歴史があるだけに、確かに事前の警戒情報を出すのは難しかったのかも知れない。
だとしたら、そのような山に登山すること自体が危険なんじゃないだろうか、と思ってしまう。

こんなことを書けば、そこを観光地として生計を立てている方にお叱りを受けるかも知れない。
だが、御嶽山に限らず、火山に登るというのは、そうした危険と隣り合わせにいるということなんだと思う。

もちろんそれは、富士山だって同じことが言える。
富士山は、約300年の周期で噴火していると言われているが、前回の宝永年間の大噴火が1707年。
周期的に考えると、富士山はいつ噴火してもおかしくない火山だ。

僕はこの盆休みに家族と富士山の五合目まで観光に行ってきたが、同じような状況で、もし富士山が噴火したら、と考えたら本当にゾッとする。

予知が難しいなら、僕らには過去の先人が残してくれた記録がある。
その記録に基づいて、或る程度噴火に対する警戒と心構えをすることも必要なんじゃないだろうか。


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