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2014年08月31日07:43

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「同志社大神学部」

 図書館本「同志社大神学部」(佐藤優。雑誌連載時の題名は「酒を飲まなきゃ始まらない」)を読了。


→ 原題の方が本の内容をよく表している。神学部紹介ではなく、佐藤の学生時代を描いた、青春記。

 学生運動していたのに、学生仲間だけではなく保守的な教授たちとも良好な関係を保っていたのは、彼の人柄、、、だけではなく、優秀さゆえでもあるんでしょうね。優秀だと教授に好かれるから。教授は「学生のデキが悪いのは、自分の教え方が悪いのではなく、学生が努力しないから」と思いたがる生き物なので。優秀な学生が一人でもいると「ほぉら、真面目に努力する学生は優秀だ!他の学生は皆、怠けているんだっ!」と思えて嬉しいんでしょう。


メモ。
・ 大学時代を扱った彼の別の本を読んだときも思ったけど。飲み屋にしばしば行けるなんて、お金持ちだ。。。私は学生時代、飲み屋なんて年に1〜2回しか行けなかった。マレに飲むときは、コンビニでお酒を買ってきて同級生の自宅飲みがほとんど。

・長老派の教義
 「ヒューマニズムを神学は拒否する。人間は堕落しているから」
 「人生の目的は、自己実現ではなく、
  自己を捨てて神の栄光のため働くこと」

・スターリンはグルジア正教の神学校出身。
 金日成の両親は熱心なクリスチャン。

・ イエスは、人間の生活を内面と外面に分けたりしない。キリスト教は、人間の全体的変容と社会の総体的変容を要求している。内面だけではない(ので、新左翼運動と親和性がある?)。ただ、十字架のドラマツルギーとは関係なかろう。

・野本真也「かつてのイスラエルではヤーウェと呼べない。年に1回、神殿で大祭司が1回だけ「ヤーウェ」と唱えていた。

・エミール・ブルンナーは、自然神学に意義を付与するが、バルトやフロマートカは拒否。

・霊(ギリシャ語でプネウマ、英語でspirit)
   命の源泉となる見えない力のこと。
 魂(  〃  プシュケー、 〃  soul )
   目に見えない人間の個性のこと。
 欧米人は、日本人のように両者をごっちゃにしない。

・カトリック神学  :教会に所属することで確実に救われる。
 プロテスタント神学:説により異なる。

・ルターの父:家庭で日常的に子供に暴力を振るっていた。
   →ルターは「父なる神」とい表象に恐れを抱いていた。

・カルヴァン派
  信仰に基づき、国家や社会を批判する傾向がある。
  (神の救いの対象になっている)人は、神の栄光を
  現すため生きている。
 ルーテル派
  政治的には保守的。
  人間の悲惨さのもっとも深い深淵に神はイエスを送った。
  最底辺からの引き上げ。十字架の神学。

→ カルヴァン派は、千年王国を人が作り、そこにイエスが再臨する?ルターはその逆?ググると、実際カルヴァン派は無もしくは後千年王国説だけど、ルターは逆ってほどではないらしい。

・1968年の「プラハの春」は、社会主義を前提とした民主化運動で、ワルシャワ機構軍の介入前まではソ連に対し好意的だった。

・佐藤はバイトは1回生の秋〜冬に喫茶店でした1度だけ。

→ やっぱ佐藤の実家はお金持ち?

・バルトは、妻がいるのに女性秘書と同居していた。

・外務省の採用試験の体験談が最後の方に載っていた。合否は一次試験のテンで大体決まり、二次試験(面接と英会話)は不適格者を除くだけ。その後、有望なら高校・大学に人物照会が行く。合格がほぼ決まると、最後に実家訪問があり親と一緒に面接があるとか。

・GDPの三面等価原則。経済学者は事前から見ているが、統計学者は事後から見ている(生産、分配・支出)。
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