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2014年08月05日10:55

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十三のカレー屋さん

大阪北部のディープな街、十三の第七藝術劇場、通称ナナゲイ、
こちらの劇場は上映作品のセレクトにおいて独自の路線を維持して、他の劇場とは一味も二味も違った作品をかけていてくれる。

もちろんその独自性ゆえ、特に映画好きではない一般の方からは、ちょいと一線を画す作品が多々ある。

いわばここで映画を観ると、その存在を知っている人からは、映画を全然知らないわけじゃないんだね、などという偏見からは逃れられるかもしれない、などと妙に知ったかぶりをしながら映画を語るわたしのような人間からは、聖地のような存在に思える時があるのだった。

えーっと、何を言ってるのか自分でも分かりません(笑)

ま、簡単に言うと、
他所の劇場ではかからない陽の目を見ないようなシブい映画が、ここナナゲイでは短期間限定で上映してくれる、ちゅうことです。

そしてここが肝心なんだけど、ここはメンズデーをわたしの休みの日に設定してくれてる。
ここが大事なこと。
だからわたしも年に何度かはお邪魔させていただいてます。
ありがとう、ナナゲイさん。

そして上映時間によるのだけれど、こちらで映画を一本観た後に梅田へ出向いてのハシゴ鑑賞をするパターンが多い。
当然昼飯はささっと食べられる早い店がいい。
とてもじゃないが、カフェなどでランチをゆっくり楽しんでいる余裕などないのだった。

そんな条件に合うのが、ここ、十三サンロード商店街の入り口近くにあるカレー屋「福島上等カレー」
他には近くに牛丼店などもあるんだけど、妙にニンニク臭かったりして、お昼から食べる気にはならないのよね。
カレーだったら、夏でも冬でも食べられるし、満腹感もGOODグッド(上向き矢印)

こちらのお店は10人程度でいっぱいになってしまうカウンターだけの小さいお店で、自動ドアを入ると自動券売機でチケットを買うシステム。
そしてカレーを盛り付けてカウンターに出したりピクルスをセットしたりするのはおっちゃん、いわゆるマスターが1人。
もちろん皿を片付けたりカウンターを拭いたりとかもおっちゃんマスターが一人でする。

最初入った時には、あまり気がつかなかったんだけど、次に行った時に若干違和感に気がついた。

このおっちゃんマスター、声掛けが少しズレてる。

「いらっしゃいませ〜」
「よろしく〜」
「こんにちは〜」
「ありがと〜」
「まいど〜またよろしく〜」

おっちゃんマスターの言葉はだいたいこんな感じのバリエーションなんだけど、まずこのおっちゃんマスター、お客と目を合わさない。
そしてこの掛け声が少し小さい。
独り言を少し大きく口に出した位の大きさだけど、元気だとか威勢がいいとかでは全然なくて、穏やかで口癖のような言葉が自然に口をついて出てくる感じ。
もちろんお客には聞こえます。

ドアが開いてお客が入って来た時にチラッと入り口を見るんだけど、お客の人数を確認するとすぐにお客に背を向けて厨房に向いて、それから「いらっしゃいませ〜」
誰に言ってるでしょうか?
カレー皿にか?

お客がカウンターに置いた食券を取るときに「よろしく〜」
何がよろしくなんですか?
それはどちらかと言えばお客が言うセリフじゃないですか?

で、それが例えばBランチだと確認すると(Bランチは白身魚フライのカレー)、衣のついたフライを油に投入する時にフライに向かって「こんにちは〜」
いや、それは明らかに違うだろ!
フライが揚がるまでにご飯を盛り付けてカレーをかけて、揚がったフライを切る時には「ありがと〜」
ウーンこれは微妙か。
感謝の心は大事ですからね。

カレーをお客に出す時には「お待たせしました〜」
合ってるよ!
やればできるね、マスター!

食べ終わって席を離れたお客には「まいど〜」「またよろしく〜」
これも合ってる。
ただな〜、タイミングが惜しいな〜。
お客はもう既に店を出てサンロード商店街の入り口の信号を半分くらい渡っちゃってるもんね。店の自動ドアもとっくに閉まってるし。
どんなに耳がよくてもおっちゃんマスターの「またよろしく〜」の声は絶対に届かないよ。

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