もし、アメリカがジャイアンだとしたら。

集団的自衛権の行使容認で自公が合意、今夕に閣議決定へ
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夕べ、嫁とこんな話をした。

ドラえもんで喩えたら、アメリカがジャイアンだとしたら、日本は誰になるのか。

嫁はのび太だと言う。
でも、僕は違うと思う。
こと集団的自衛権に関しては、日本は、ドラえもんでいえば、スネ夫だと思う。

じゃあ、のび太は誰？と嫁。
そりゃあ、のび太はアメリカによって、戦争を吹っかけられる国さ。

日本はスネ夫だ。
だから、アメリカジャイアンの腰巾着になって、何でもジャイアンの言うことを聞いていりゃ、ジャイアンに虐められることはない。

でも、ジャイアン以外にスネ夫が虐められたとしたら、ジャイアンはスネ夫を助けてくれるのか。
いや。そりゃ、ジャイアンの気分次第さ。
助けてくれるかどうかなんて、その時にならないと分からない。

僕は、日本の防衛のために、他国からの攻撃や侵略を受けた時に、自衛隊を軍隊として発動することには賛成である。
気まぐれなジャイアンに、日本の防衛を頼り切りにするのは、あまりに心許ない。

でも、だからといって、アメリカが起こした戦争に日本が集団的自衛権を理由にわざわざ他国まで乗り出すことには反対だ。
この法案が閣議決定され、拡大解釈されて、なんでもジャイアンの言うことを聞く、都合のよいスネ夫に、自衛隊がならないことを危惧する。

ジャイアンとスネ夫の関係は、親密な関係であっても、対等な関係ではない。
主従関係だ。
もし、日本が本当に自立するためには、国防としての軍隊を持つと同時に、アメリカと対等にモノを申す国ならないといけない。
軍隊を持った上で、アメリカがちょっかいを出す戦争に対して、日本は、自国の防衛以外の凡ゆる戦争に決して参加することはない、とハッキリとモノを申さなければならない。

このままだと日本は、スネ夫として、アメリカジャイアンの腰巾着のまま、武器を持つことになるのではないか。
そして、アメリカジャイアンの言うことを何でも聞いて、持った武器で、のび太を虐めることにならないか。

そうなれば、きっとのび太は、ジャイアンとおなじくスネ夫に対しても、恨みを持つだろう。
その結果、日本にもテロが起きないと言い切れない。
もし、集団的自衛権によって、日本にもアメリカと同様のテロが起きるようなことがあれば、それは国民の生命を脅かすような事態とは言わないのだろうか。

日本は、スネ夫から脱却しなければならない。