池袋まで志らく一門会特別編を聴きに行く。会場が、師匠が劇(芝浜をアレンジし多人数でやるようにしたもの)をやってる箱の、空き時間を利用した会のためか、千円というお得な価格。50人くらいの入り?
前説(全員)
前座5人、見習い2人が劇にかかりっきりだそうで「師匠の映画や劇を手伝うのは志らく一門の修業、伝統」と、演劇思い出話を皆で語っていた。楽しい。
開口一番:らくぼさん(前座) 「花色木綿」
まだ落語口調になっておらず、現代劇っぽい。ベースがまだまだだけどオリジナル?ギャグはまぁまぁ。
2番手 :志らべさん(二つ目)「よかちょろ」
すみません、体調が悪く気を失ってしまいました。マッタリとした落研風で、くつろぎ過ぎてしまうのよね。
中トリ :らく次さん(二つ目)「くしゃみ講釈」
スタンダード。上手いんだけど、相変わらず進歩が止まってる...
仲入り
4番手 :志ららさん(二つ目)「厩家事」
マクラで男女交際でいかに自分が不遇か、と語り笑わせ、噺に入る。いつも通り軽く演じて爆笑を得ていた。ホント、華と色気がある人。技術面はさほどでない気がするんだけど、笑えるのはそのせい?それに頼り切っていて、勿体ない気もするけど。
膝代わり:らく次さん(二つ目)「似顔絵漫談」
里う馬師匠・文字助師匠・談春師匠の似顔絵を使った漫談で、落語以上の爆笑を得ていた。
里う馬・立川流代表は無任期だとか、文字助相談役は休業中だとか。談春師は、らく次さんの神保町での勉強会後にやって来て、丁寧に稽古をつけてくれるとか。そっかーらく次さんの落語は、志らく師より談春師に似てるものね。
大トリ :志ら乃師 (真打ち)「文七元結」
マクラで「芝浜は演じたことがないんです」とふり、別の大ネタ「文七元結」に入る。スタンダードにデフォルメを加えた、いかにも志らく師のお弟子さんだなぁ、という演出。大熱演だったし、ウケまくってもいた。
私は、大笑いしつつも身につまされる。
主人公のギャンブル中毒
→私が、"期限"までに宝くじやBigで1等が当たらなければ自殺しよう、
当たれば自殺を中止しようと考えていた点
後半、主人公夫婦の喧嘩のどうどうめぐり
→私が約30年前、親に(準)監禁された時のどうどう巡りとよく似ていて、
昔の悪夢を思い出す点
などなど。うーん。。。文七と長兵衛のダメな部分を合わせたような私に「めげず生きろ」と説教しているかのような。。。。痛い
しっかし、今日の会はいつも以上にウケていた。箱のサイズや距離感がちょうど良いせいもあるのかも。普段一門会をやっている内幸町ホールは、キャパが大きすぎて笑いにくいのかも。
終演21:35頃。一門会を聴くのはこれが最後になる可能性が高い。万感の思いを込めて会場を後にする。
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