10/19　チャラン・ポ・ランタン、大森靖子＠下北沢SHELTER

チャランポ主催によるライブイベント「女をなめんなよか〜素直すぎる女の子スペシャル」に行ってきました。
会場のSHELTERは初めてだったけどキャパ200人くらいか。今をときめくチャランポと大森靖子には狭すぎはしないか。チケットは当然ソールドアウト。中はぎゅうぎゅうでした。

ライブは最初に大森靖子、ついでチャラン・ポ・ランタン、アンコールで2組の共演というスタイルでした。

大森靖子はギターの弾き語り。まっさらの自分をそのままぶつけてくるようなライブ。この間吉祥寺でフリーライブを見た時には繊細な印象だったけれど、この日はガツーンと骨太な感じがしました。矢継ぎ早に繰り出される言葉。奔放なギターや歌い方はジミヘンやジョニ・ミッチェルみたいというのは言いすぎかな？唐突かもしれないけれど、そんな風に思いました。絶叫したり穏やかだったり、でも不思議と作為臭さは感じない。誰かの真似事ではない、100％大森靖子オリジナルな音楽だからなんだろうな。
正直こちらとししては、どう受け止めたらいいのか戸惑いもありました。踊れる音楽でもなく、みんな虎視しながら聞いている感じ。そうそう、このライブの張り詰めた感じはエンケンのライブみたいだなとも思いました。

チャランポはとにかく、圧倒的なライブでした。ふーちんのドラムを加えただけの3人編成だったけど、アコーディオンとドラムの演奏だけでこれって凄くない？この日はいつにも増して小春ちゃんのアコーディオンが冴え渡っていたように思います。アクションも大きかったです。

オープニングの「東京ティティナ」（生田恵子）から、「東京節」（添田唖蝉坊）「異邦人」（久保田早紀）のカバー3連発。これには参った。唖蝉坊には驚いたけれど、小春はマイノリティ・オーケストラ時代からこの曲をレパートリーにしていたんですね。本当に、なんていう人なんだ。

「今日は久々にやる曲が多い」との言葉通り、「好き同士」や「夜空の小鳥」なども。でも、アコーディオンのバリエーションが増えているし、ももちゃんも1年半くらい前に初めて見た時のももちゃんではない。これも久々に聞いた「空中ブランコ乗りのマリー」では、イントロにアコーディオンのソロを加えていて、その世界観がより広がっていた。「ドナドナ」（子馬が馬車に連れて行かれるあの歌です）はポルカとワルツが合体したアレンジ。これも昔のレパートリーだそうです。ＣＤ未収録の「さよなら遊園地」もいい曲だな…。

考えてみれば「ムスタファ」も「ハバナギラ」もやらなかったけれど、全然気になりません。大満足です。毎回違う顔を見せてくれるから、本当に1本のライブも見逃したくないという気にさせられてしまいます。

アンコールでは、まずモーニング娘。の「シャボン玉」。最近のモー娘は全く知らないのですが、こんな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=ItyC0Ipi51I
途中のセリフを靖子ちゃんが担当して、その裏でももちゃんが「そうそう」「電源落として」とか合いの手を入れるのがおかしかったです。小春によると「ももちゃんって、そういうことやってそうだから」との事。靖子ちゃんとももちゃんが交互に歌いましたが、2人の声がすごくマッチしていました。声質が似ているのでしょうか？

そしてラスト。
小春が「私たちにぴったりな曲といえばこれでしょう」と言って始まったのが「恋は盲目」。チャランポがある人の取り巻きたちからネット上で執拗に
攻撃された事を題材にしたこの曲、いつもはももちゃんが読み上げるセリフの部分を靖子ちゃんが2ちゃんなどからキャプチャーしてきた投稿を読み上げました。うーん、確かに大森靖子も敵は多そうだ。だからこの2組の共演は、同じ道を戦う者同士の連帯みたいにも思えてきました。しかし、こんなネタをエンターテイメントにしてしまう芸人根性は、本当に見上げたものです。

さあ、次は2週間後の青山円形劇場だ。

●チャラン・ポ・ランタン　セットリスト
１．東京ティティナ
２．東京節
３．異邦人
（ＭＣ）ふーちん抜ける
４．好きどうし
５．夜空の小鳥
６．見えない首輪
（ふーちん再登場、ふーちんのガチャランポン）
７．Oppai Boogie
８．最後の晩餐
９．空中ブランコ乗りのマリー
１０．サーカス・サーカス
（ＭＣ、ぐだぐだのライブ告知）
１１．ドナドナ
１２．さよなら遊園地
１３．人生のパレード
（アンコール）
１．シャボン玉
２．恋は盲目