聞く前は、「なんでこんなタイトルにしたんだろう」とか思ってたんですよ。どうしても、あっちの事を連想してしまってね。
でも、最初の音を聞いたら引きずり込まれてしまって。そして、3人の声が聞こえてきたら、もうそこは確固たるPerfumeの世界。もう何を言ってもPerfumeの世界。Perfumeはもう、そういう存在だということ。僕なんかがあれこれ言ってもむなしく聞こえてしまいそう。Perfumeと中田ヤスタカがタッグを組んでちょうど10年。こんな高みに到達した日本のアーティストがこれまでいただろうか?大げさかもしれないけれど、単純に音楽だけを聞いてもそう思う。
個人的には「Spring of Life」「Magic of Love」のアルバムmixが続いた後の「Clockwork」「1mm」、そして「Party Maker」から「ふりかえるといるよ」「ポイント」の流れが大好き。特に「ふりかえるといるよ」でのユニゾンは絶品。ボーカルが生々しく聞こえます。前作でも書いたような気がするけれども、やっぱりPerfumeは声だね。なんだかゾクゾクします。
「1mm」で聞こえるイーリアンパイプみたいな音もいい。こういう音の選び方、中田ヤスタカのセンスには毎回感心させられる。「Sleeping Beauty」でのアフリカとアジアと東欧とアイルランドが合わさったような感覚も面白い。
Perfumeの曲は、ライヴで披露されて完成するといわれる。あとはこれらの楽曲がドームでどんな風に表現されるのか、それがとても楽しみだ。
想像の上を行く、1ミリの隙もない完璧なアルバムでした。
ここから先は個人的な好みの問題だけれど、その完璧すぎる所が唯一の不満といえば不満かな。勝手な言い分ですね。きゃりーぱみゅぱみゅのアルバムとどっちか選べと言われたら、きゃりーちゃんの方を選んでしまいそうだと、最後に白状しておきます。
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