猫が通り過ぎた、猫はいつも気ままで呑気そうだった。
(いつも誰かが話しかけてくれる。今日はどんなお話をしてくれるだろう?)
猫が道路を渡ろうとしたその時に「気をつけなさい車が来ないうちに渡るのよ」
女の人が声を掛けてくれた。猫は早足で道路を横切った。
(ありがとう!渡れたよ!)猫はニャーと一声女性に声を掛けた。
猫がのんびり花壇の縁側を寝そべっていると「可愛いね。お爺ちゃんと一緒で頑張ってるね」
とお爺さんが話しかけてくれた。猫は寝ていながらあくびをした。
(お爺ちゃんも元気そうで嬉しいよ!)猫はニャーとお爺さんに声を掛けた。
猫が道を歩いていると青年が「この猫いつもぶらぶら人間は働いてんだ!」
と猫を蹴飛ばす素振りをした。猫は慌てて逃げる様に横切った。
(猫も大変だよ!一生懸命生きてるよ!)と猫はニャーと青年に叫んだ。
おばさんが「逃げて!逃げて!人間が悪いの!猫は悪くない!」と小声で
叫んだ。(同じだよ!猫も犬も人間も邪険にされる時は一緒だよ!)
と猫はおばさんにニャーと叫んだ。
夜になって猫が寝床を探していると道路で物凄い音がした。車に轢かれた音だ。
(猫じゃなくって…、人間が車に轢かれた…。)猫は慎重な顔をしてニャァーと小声で呟いた…。猫は一緒に眠る猫達がやって来て猫の塊のように眠った。
君もきっと猫が好きになるよ!
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