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2013年07月15日00:13

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坂口安吾 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)
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坂口安吾は本名炳五。名前ですぐわかるように1906年丙午の生まれで、青島幸男の母親や藤井丙午と同じ歳ということになる。
二十歳の代用教員坂口炳五は誠に立派で、「然し子供のやることには必ず裏側に悲しい意味があるので、決して表面の事柄だけで判断してはいけないものだ。」などという美しい一節がある。
これに比べると井伏鱒二は相当ひどい。「みち子が女学校卒業生であるにもかかわらず驚くほど英語のできないことと英語のできない少女は全く好ましく且つ可憐に見えることを発見した」「わたし、この世の中に代数と鼠さえなければ、どれだけ幸福かわかりませんわ」となっている。
そういえば「言葉について」の少女も尋常4年の読本をつっかえながら読んでいたなぁ。
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