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2013年06月13日12:21

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グラグラ

子供の万引きを「警備がしっかりしてないから」と逆ギレする親
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=125&from=diary&id=2465015

僕は国粋主義者でもなんでもないし、安倍首相の説く、「美しい国日本」の礼賛者でもなんでもない。

それでも僕は、日本人が本来持っている美徳というものが大好きで、同じ日本人として、その美徳は誇りに思うことがある。

それは、素直に「すいません」とか「ごめんなさい」と自分の非を認め、謝ることを美徳とすることだ。
特に、半年くらい前の李明博前大統領の天皇侮辱発言やロンドンオリンピックのサッカーの際の竹島問題での隣国の自分の非を認めず、あくまで他者の所為にして、絶対に謝らない態度。
謝ることを恥とする文化を目にした時、僕が自分が日本人で日本人の文化を受けることのできる環境で本当に良かったと、そう心から思う。

これは価値観の問題だが、僕は謝ることを美徳とする文化は、美しいと思うし、反対に恥と捉える文化に、美しさを感じない。

例えば道を歩いていて、肩と肩がぶつかった時、お互いが「すいません。」と相手の非を責めることなく、まずは自分の非を認めるところから、コミュニケーションをはかる。
これは、相手を尊重する態度の表れで、とても謙虚な態度だ。
権利ばかりを主張し、非を認めることが自分にとっての不利益になるとばかりに、非を認めようとせず、相手の非を責める態度と比べたら、僕は大変美しいと思うのだ。

そんな美しさが日本にはあり、日本人の文化や価値観の中にある。
僕は、そう思っていた。
だが、このコラムを読むと、どうも最近はその価値観も変わりつつあるらしい。

ウチの家では、万引きはドロボウだし、そうでなくても、いくら後で買うとしたって、レジを通してない商品を勝手に開けたりなんかしてもドロボウだ。
4歳と2歳の息子には、当たり前のこととして、その点は仕付けている。
そして、それはドロボウがどれほどいけないことかを含め、ドロボウすれば警察に捕まって、刑務所に入れられ家に帰れなくなる。

そうやって脅すことによって、万引きに対する戒めを教えるのだ。
たかが万引きくらいではない。
万引きは立派な犯罪で、その行為じたいがしてはならないことなのだ。
そのモノゴトの善悪を確りと教えることこそが、躾であり教育だ。

そして、幼い時に植え付けた戒めが、大きくなると、罪悪感になる。
万引きが絶対してはならない犯罪行為であるという倫理観になる。

それでも、我が子が間違いを起こすことがある。
それはそれで子供の成長過程でそんな時だってある。

でも、大事なのはその時の親の態度なのだと思う。
こうした我が子の過ちに対して、我が子の非を認め、我が子に謝らせ、親として、自分の躾のいたらなさを認め、真摯に謝る。
その我が子の為に謝る姿を、我が子は見ているのだ。
そして、それがいずれは自分の倫理観となり、美徳となる。

自分のやったことを自分の非として認められず、他人の所為ばかりにする。
そんな親の姿を我が子が見ていたら。
それは、親としてとても恥ずかしいことなんじゃないだろうか。

そうした日本人としての価値観が、最近はグラグラと揺らいでいるのだろうか。
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