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2013年05月05日23:38

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ベルガモット・ドミニオンズ

前に書いた日記の記事より詳しく書かれている。
http://mixi.jp/view_diary.pl?&id=1898849657&owner_id=36005118

もし興味があってもっと詳しく知りたいのであれば、作者のブログを見ると設定や裏話が載っています。
もしも女子中学生が独立国を作ったら……
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=140&from=diary&id=2417803
国というものは、作り上げるのも、維持していくのも難しい。
日々のニュースを少し見るだけでも明らかだろう。
大の大人たちでも難しい、国づくりを、少女たちが行うという、前代未聞のマンガが登場した。
それが4月12日に発売された『少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ』(高田慎一郎/ほるぷ出版)だ。
女子中学生の島津ななこはある日、突然意識を失う。
目覚めたとき、彼女の前には妖精たちがおり、彼らが新たに移住した島「ベルガモット」の「独裁者」になってくれと土下座しながら頼まれる。
ななこは突然の話にとまどうばかりだが、否応なしに、ベルガモットへと連れてこられてしまう。
妖精の呪いをかけられ、島から出られなくなってしまったななこは、彼女より先に島にきたという少女「ソフィア」、そして後に、ななこと同じように妖精たちに連れてこられた世界各国の9人の少女たちとともに、いやいやながら国づくりをはじめることになる。
ベルガモットの存在を許さない妖精王が統治する敵国「アヴァロン」が差し向ける巨像の妨害をはじめ、国づくりをする上で積みあがるさまざまな問題に、女の子たちは奮闘することに……。
ななこたちが参考にするのは「公民」の教科書で、つたないながらも国を作り上げていこうとするのだが、何しろ「ベルガモット」には現実には当然のようにあるはずのものがない。
それもそのはず。
妖精らは森で暮らし、独自の文化を築き上げてきたのである。
そのため、ななこは電気や水道などのインフラ整備に着手しようとする。
そして同時に外貨獲得のための手段として、妖精たちが「勝手に生えてくる」と言ったサトウキビを栽培しはじめる。
しかし、その前には問題が山積み。
産業の発展支援やら農地法やら行政区画やら、もう見ているこっちの頭がパンクしそうになってしまう。
しかし、それらの案件を進める前に、やっておかなければならないことがあった。
それが、舗装路の整備。
往来がよりよくできるようにというのも目的だが、荷物の運搬速度などにも関わってくるため、整備を先にやっておくことで、あらゆる作業のスピードが上がるのだ。
うむ、すごく勉強になる。
さて、舗装路が整備でき、水道を通すことにも成功したななこたち。
しかし、そこにつきまとってくるのが、作業をした人たちに対しての報酬はどのようにするか、というもの。
妖精たちは基本的に物々交換で営みを作り上げてきた種族。
だが、ななこたちには、交換できるほどの物資はない。
そこで出てくるのが「お金」という概念。
そう、貨幣システムを妖精たちに広めていかなければならないのだ。
しかし、そうはいっても物々交換のシステムで生きてきた妖精たちに、貨幣の存在を認識させるには、どう考えても困難。
そこでななこたちは、3種類のお金の価値「交換の手段」「価値を決める尺度」「価値を貯める・保存する」のなかの「価値を貯める・保存する」に着目。
妖精たちが開いている市に出かけ「今日中にこの肉を交換しないとダメになっちゃう」と嘆くおばあさんに対し、できたばかりのお金を渡し国で買い取ろうとする。
それを見ていた別の肉屋も「お金は腐らないものな」と、肉をお金で販売することに。
その波は瞬く間に広がり、市にはお金と品物が行き交うようになる。
ここで重要なのが、「お金」をななこたちがいる城に持ってくればレートに応じた物品との交換を保証すると、店の主人に話したところ。
そう、お金は「信用」がなくては成り立たないのだ。
「お金」自体に価値があるのではなく、その裏にある「信用」に価値があるのである。
うむ、勉強になる。
道路も作り、水道も引き、お金もできた。
さあ国づくりも波に乗ってきたかという矢先に、一部の妖精たちによる反乱が起こる。
ななこたちの退任を要求するクーデターグループに対して決断を迷うななこ。
そんな彼女たちの前に、タイミング悪く「アヴァロン」の巨像が出現する。
ここで1巻は終わってしまう。
クーデターはどんな結末を迎えるのか、彼女たちの国づくりはどうなっていくのか。
非常に続きが気になるところだろうが、2巻が出るまで、おあずけだ。
国をつくるということがどれほど大変なものかを、わかりやすく教えてくれるこの作品。
将来独立国を作りたいと思っている人には、とてもオススメだ。
まあ、そんな人がいるのかどうかはわからないのだが。
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)
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