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2013年04月19日18:41

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甘えることと甘やかせること

これでは子どもがダメになる!甘えと甘やかしの違い
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=154&from=diary&id=2400163

今日はもうすぐ2歳になる息子、みのりくんの話をしたい。

みのりくんは、まだ言葉をうまく喋ることができない。

先週の日曜日、僕たち家族は家の近くにある、大型スーパーに行った。
立体駐車場にクルマを停め、店内へ。

目的は、嫁のコンタクトレンズを合わせてもらう為だった。
コンタクトレンズを買ったあと、スーパーに入っている本屋さんへ。
コンタクトレンズを合わせている間、おとなしく待っていた2人の息子に、絵本を買ってあげる為に。

4歳の長男、はるちゃんは、欲しい絵本があったらしく、すぐに選んでもってきた。

みのりくんは、どうやら絵本というより、アンパンマンの鍵盤がついている音の出る本に興味があったようだ。
だが、その本には立ち読み防止のビニールがしてあった。

みのりくんは、どうしてもその本で遊びたかったのだろう、その本にしてあるビニールを剥がそうとした。
もちろん、これはいけないことだ。

それを見つけた嫁が、みのりくんの持っていた本を取り上げ叱った。

「みのりくん、これはお店の本やから、ピッピッしてもらうまで、勝手に開けちゃダメ。
開けたら、泥棒になっちゃうよ。」

いつもなら、みのりくんは、そこでちゃんとママの言うことを聞くのだが、この日は違った。
その本でどうしても遊びたかったのか、それとも、ママに本を取り上げられたのがイヤだったのか、それとも、イヤイヤ期だからか。
みのりくんは、その場で大声で泣き叫び、手足をバタつかせて暴れた。

どうしようもないので、取り敢えず僕がはるちゃんと一緒にレジに行き、はるちゃんの持っている絵本を買い、その間に嫁がみのりくんを引きずって店外に連れて行った。

僕たちが店外に出ると、そこではママとみのりくんが向き合っていた。
みのりくんは、泣いて怒り、喚きながら、ママの胸を叩いたり、押したりしている。
ママは、じっとみのりくんを見つめ、されるがままになっている。
暫く、みのりくんがそうしたあと、ママは突然、みのりくんの頬を叩いた。

そして、そのあとママはみのりくんをギュッと抱き締め、

「ごめんね。みのりくんの話をちゃんと聞かなくって。あの本が欲しかったんやな。
でも、お店でピッピッしてもらうまで、本のビニールは開けたらアカンねん。
ちゃんと約束守れる?
守れるんやったら、もう一度本屋さんに行こうか?」

抱き締められたみのりくんは、しゃくり上げながら、ママの耳元で一度だけ、ウンと頷いた。
そして、2人は手を繋いで店内に入っていった。

僕とはるちゃんは、先に立体駐車場に行き、クルマに入って、2人を待っていた。
はるちゃんは、僕に言った。

「パパ。みのりっち、あの本、凄く欲しかったんやな。でも、ママにわかってもらえなくて、あんなに怒ってたんやなぁ。」

そう。
はるちゃんは、僕よりみのりくんの気持ちをよく解っている。

みのりくんは、あの時、ママを押し倒してボコボコにしたいくらい腹が立っていたのだ。
それは、叱られたことじゃなく、自分の気持ちをちゃんと伝えようとしているのに、ママがわかってくれなかったことに腹が立っていたのだ。
きっと、みのりくんの気持ちの中では、本のことより、自分の気持ちを解ってもらえないことが腹立たしかったのだろう。

だが、みのりくん。
ママは、ちゃんとみのりくんの気持ちを解っていたね。
ギュッって抱き締められた時、みのりくんには、ママの気持ちがちゃんと伝わったはずだ。
パパには、ママとみのりくんの目には見えない絆があの時、見えたような気がしたよ。

しばらくして、ママとみのりくんがやってきた。
みのりくんの手には、先ほどの本があった。 そしてみのりくんの顔には、笑顔があった。

甘えることと甘やかせること。
この違いは、うまく説明するのは難しい。

でも、先週の日曜日。
僕は、その違いをみのりくんに教えてもらった気がした。
20 10

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