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2013年03月25日19:33

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広島高裁の判断は、英断か?ヒステリーか?

昨年の衆院選「無効」広島高裁
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2369900

日本では、三権分立によって一つの機関に権力が集中しないようにバランスが取られている。
今回の判決は、その司法が立法に対して一つの鉄槌を下したわけだ。

一票の格差の問題は、今回の選挙だけでなく、4年前の前回選挙でも違憲状態であることは言われていたわけで、それを違憲状態としながらも、無効としなかったのは、おそらく司法は違憲状態という判断を下せば、次の選挙までには、一票の格差を是正した選挙を行うだろうということを国会に期待したのだろう。

それこそ、前回選挙で違憲状態とし、すぐに選挙を無効にしたなら、政治は混乱し、支障をきたす。
一度違憲状態という判断を下し、次の選挙までに選挙制度を是正する猶予を与えたわけだ。

だから、本来ならば、その一票の格差は違憲状態である、ということを立法府は重く受け止め、この4年の間に一票の格差を是正した、新しい選挙制度で、選挙を行うべきだったのだ。

だが、去年12月の選挙は、そうした格差が何ら是正されないまま、衆議院議員選挙は行われてしまった。
これは、国会にしても、いくら司法が一票の格差が違憲だと言っていても、一度選挙を行ってしまえば、まさか無効だなんて言えないだろうと、高を括っていたのだろう。
つまり、いくら司法が違憲と宣おうが、立法のやることに口出しできないだろうと。

事実、今年に入って、各地で今回の選挙を違憲状態とする判決はあったが、選挙の無効という、一歩踏み込んだ判決は出てこなかった。

そういった意味では、今回の広島高裁の判決は、立法府の奢りに、三権分立の司法という立場から鉄槌を下したことになる。

しかし、これも記事にあるように選管が上告すれば、すぐに選挙のやり直しが決まるわけではなく、最高裁に持ち込まれるわけだ。
しかも、この一票の格差の問題は、ただ選挙のやり直しをしたところで仕方がない。
選挙制度を是正し、区割りを変えるなりしないと、何度選挙をやり直しても同じことだ。

つまり、今回の広島高裁の判決は、違憲状態と知りつつ変えようとしなかった立法に、ナメられた司法が噛みついたわけだ。
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