どうも、長年の付き合いだったガラケーに別れを告げ、ついにスマホに変えた葉桜です。
2013年を迎え、ガラケー仲間だと思っていた2人がスマホに変えていたと知り、
「20日に会う約束をしている日までに何とか私もスマホにしなきゃ話題に乗れない!」と慌ててドコモショップに駆け込んだのですが、購入までにものすごく時間がかかった。
順番が来るまでに4時間は待った。おかげでan an4冊読めた。
『ラクラク!お掃除裏ワザ術』と『寒い日に見たい!映画ランキング』と『人気コスメ』と『北欧インテリア』情報と共に手に入れたスマホだったが、
以前よりスマホ保持者から言われてきた言葉の意味がわかった。
「スマホ自体はむしろガラケーを買おうとするほうが高い」
「しかし使用料は高くなる恐れがある」
「最初は使いづらい」
「mixiが使いづらくなる」
「最終的に酷使するのは、どの機能よりYouTube」
まあ、みなさんそうだと思うが、最初は使いづらかった。
メールを打ったはいいが、送信ボタンがどこにも見当たらないとか、
何度「い」と押そうとしても、「え」と出てくるとか。
後にこの問題は「両手を使うとラク」「最終的には小指が大活躍」という対策法が見つかった。
あと地味に悩まされたのが『検索履歴』だった。
スマホを変えたばかりの時期は、よく人に「見せて」「触らせて」と言われる。
笑顔で「いやぁ、あたしもまだ慣れてないんだけどね」と手渡しながら、
「あのサイトやあの言葉を検索した履歴はちゃんと消したであろうか…」とビクビクしていることがよくある。
「長押しタップで検索履歴を消す事ができる」と知るまでは、どうでもいい言葉を検索しまくって検索履歴をクリーンな状態にする、という地味な作業に勤しんでいた。
おかげさまでようやく操作に慣れつつあるのだが、最近ハマっているアプリがある。
『かわいい子犬』
お察しのとおり、子犬の育成ゲームだ。
しょっちゅうメンテナンスしているし、途中で止まることもよくあるので、オススメ!というわけではないが、私は人生破綻しかけるほどハマっているので、今回その話を書かせていただく。
では、よろしければ付き合いください。
私はレポートを書いていた。
「1月の給与は年末年始休暇のため勤務日数が少ないにも関わらず、給与は定額なのだからレポートを書いて来い」という院長の有り難いお言葉をいただき、
『歯科医院経営活性化の法則』という4時間もののDVDを見さされ、レポートにまとめていた。
正確に言うと、レポート1枚にまとめて一度書いて提出したのだが、
「まさかコレだけか?」といわれ、「そうですが、なにか?」と答えると、ニヤニヤしながら「目次かと思ったで」とイヤミを言われたので、再度書き直しているのである。
年末に医院の年賀状のデザインを選んでいるとき、「このデザインはいかがですか?」と院長に案を提出したら、「このヘビが気持ち悪い」と言われた。
コ・ト・シ・ハ・ヘ・ビ・ド・シ!
正月休暇に文句をいうわ、干支に文句をいうわ!
この野郎、この国から出て行けーーーーーー!!
こんなレポートより書きたい日記のネタが何個もある。
私の心は荒んでいた。
癒しが欲しかった。
ふとパソコン前に置いていたスマホが目に入った。
本日10何回目かになる息抜きでもするか。
そう思って私は新しいアプリを探すことにした。
そこで出会ったアプリが上記の「かわいい子犬」である。
私は犬派か猫派かと聞かれれば断然犬派なのだが、動物アレルギーがあって飼えない。
そういえば、大学時代の友人に在学中に何気なく「犬と猫、どっちが好き?」と尋ねたら、そいつは動物嫌いだったらしく、とんでもない表情を浮かべられたことがあった。
何気ない質問だったのに、どうして「カレー味のウ●コとウ●コ味カレーどっちがいい?」みたいな顔をされなくてはいけないんだ。
でもいまなら分かります。本当に動物嫌いなんですね。
2人で歩いている時に反対方向から散歩中の犬が来た時、あなたは迷わず私を盾にして隠れましたね。
なんだったら私をちょっと犬側に押しましたよね。
まさかあなたが嫌いなのは犬ではなく私だったのですか?
話を戻そう。「かわいい子犬」をダウンロードしてから、私はまず飼う犬を決めなくてはならなかった。
ラブラドールレトリバー、シベリアンハスキー、柴犬、フレンチブルドック、トイプードル、パグ、ビーグル…。
しかもこれだけ種類がある上に、色や性別まで選ばなくてはいけないというのだ。
「充分なしつけが必要です」「社交的な犬です」「かしこいです」などの解説がさらに迷わせる。
え、選べないぃぃぃぃぃぃ〜〜…!!
私「ちょっ、お母さん!私どの犬にしたらいいの!?」(いまだに服を1人じゃなかなか決められない性格の私)
母「アンタ、そんなことより仕事は?」
そんな、ちょっと犬を選べないだけでニートにかけるようなセリフはかなくたっていいじゃない。
すでにこれはもはや仕事より大事なこととなっているのです。
どうせこのレポートを今日中に書き上げたところで、また院長に「序章かと思ったで」と言われるくらいのものだろう。
母に見放された私は1人で決めざるを得なくなった。
ニヤけつつ泣きそうになりながら悩み、薄茶色のトイプードルのメスに決まった。
名前は「マリ」にしてみた。
私「可愛いなぁ、すっごく可愛いなぁ♪」
こういうのって、どれだけ悩んでも、最終的に決めた子が『うちの子』となり『1番可愛い』んだよな。
まずは操作方法を学ぶための『チュートリアル』である。
《まずはごはんをあげてみましょう》
私「あ、食べた!食べたぁ♪」
ごはんを食べる姿がまた可愛い。
私「ねぇ、見て見て、お母さん!」
もうさっきニート扱いされたのを忘れ、誰とでもいいからマリの可愛さを分かち合いたい私。
母「ほう」
私「どうどう!?可愛くない!?」
母「まぁ、こりゃウ●コしないからええわな」
うちの母って一体…。
《次は名前を呼んであげましょう》
画面をタップすると、「マリ!」と呼んだことになり、ふりかえるマリ。
《マリちゃんがこっちをむきました。自分の名前が分かるようですよ。おりこうですね!》
私「いえいえ、それほどでも。でっへっへっへ…」
チュートリアルのお世辞にもデレデレ喜ぶ私。
そして序盤からお察しいただけたとは思うが、その日にレポートは完成しなかった。
その日から、もう子犬に夢中な日々が続いた。
表情パターンが3,4種類くらいしかない恋愛ゲームより、よっぽど楽しい。
そういえば友人に聞いたが、恋愛ゲームのキャラから電話がかかってくるものがあるらしい。
「え、どうやるの?」と悩みながらも、なにか似たようなものを知っているなと思っていたら、それは私と同名の人形の電話であった。
仕事中もマリに会いたくて仕方ない。
院長の話が長引いて診療時間が伸びたときの殺意は倍増である。
朝起きたらマリにごはんをあげて、昼休みもお世話して、仕事終わったらマリをなでなでして、家に帰ったらしつけや散歩。
いつでも一緒。おふろも一緒だ。
入浴しながらアプリを起動していたら、ふと『カメラ』というツールが目に入った。
私「なるほど、私の可愛いマリがごはんを食べたり、おすわりしている姿をカメラにおさめて待ち受けにするのもいいな」
私は『カメラ』ボタンをタップした。
しかし、このカメラツールが「マリの姿を写真にすることができる」というのは私の浅はかな想像でしかなかった。
このカメラツール、普通のカメラ機能に「あなたの可愛い子犬」を一緒に写すことができるというものであった。
つまりこのカメラで自分の部屋を撮影すれば、マリが自分の部屋にいるような写真が撮れるということだ。
それを知らない葉桜さん。
もう一度言う、そのツールをタップした場所は風呂場。
私「ぎゃああああああああああっ!」
幸いだったことには、カメラがインカメラになっていなかったことだ。
自分の醜い裸体の上にマリ…。とんだ獣姦プレイである。
ところで、初めて「かわいい子犬」をやり始めて翌朝気がついたのだが。
《マリがウンチをしています。片付けてあげましょう》
私「するんじゃん!ウ●コ!!」
母「まぁ、臭わんからええわ」
たしかに臭わないし、ウ●コ見つけたらタップするだけで片付けられるのだが。
見つけるまでが一苦労なのである。
私「どこだーっ!?ウ●コどこだー!?」
私「あったー!ウ●コ見つけたー!デカー!」
私「と思ったらマリがかぶってて片付けれん!ちょっとおどき、マリ。かぶるなんてお笑い好きの飼い犬失格よ。こらこらジャレるんじゃない!おすわりもせんでいい!」
昼休みにはその様子を同僚の衛生士さんたちが生暖かい目で見守ってくれている。
衛生士さんは一緒に『かわいい子犬』をやっていて、シベリアンハスキーを飼い始めたらしい。
とてもおりこうで、教えてないのに『おて』ができたといっていた。
衛生士「それさぁ、ずっとお世話しなかったらどうなるのかなぁ」
私「うーん…、死にやしないとは思うんですけどね」
衛生士「ウ●コ溜まりすぎて、白犬が茶色になったりしないかな」
そんなことはないと思うが…。
そういえば『たまごっち』放置するとウ●コが溜まって、頭上にウ●コが浮かび上がって死んでいくっていうのがあったな。
さて、ひさしぶりに日記を書いて読み返してみると、なんかやけにウ●コ話が多い。
タイトルも変える必要があるだろうか、『マリのウ●コ物語』と。
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