結婚とは。

「結婚はデメリットだらけ」って本当？
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僕にとって、家族は心の依り処だ。

恥ずかしながら、僕は本当に器の小さい人間だ。
ちょっとしたことで、くよくよ悩むし、動揺する。

こんな僕の一体何処が良いのか、僕には全然わからない。
だが、嫁は、人生の伴侶として、僕を選んでくれた。
メリット、デメリットで言えば、僕と結婚した嫁は、デメリットだろうと、僕は思う。

結婚してから、ずっと、嫁は僕の依り処でいてくれた。
仕事が上手くいかなくて落ち込んでいたり、悩んで帰ってきた時、嫁は笑顔で僕を迎えてくれ、

"心配しないでも、大丈夫よ。"

と言ってくれた。
その一言で、僕はこれまでに、どんなに救われたことだろう。

僕にとって結婚とは、長く続く人生を、共に支えあい歩んでゆく、パートナーだと思っている。
先の見えない道程は、一人で歩くよりは、二人で歩くほうが、きっと心強いだろう。
どんなに辛いことがあっても、この相手ならば、共に支えあい歩んでゆくことができるだろう。
そんな相手を見つけることが、結婚なのではないだろうか。

心の依り処に、メリットもデメリットもない。
心の依り処とは、僕の心が帰る家だ。

そんな家が、僕にはある。
それだけで、僕は幸せなんじゃないだろうか。

夕べは仕事が忙しく、家に帰るのが遅かった。
家に着き、寝室を覗くと、もう嫁は息子たちと寝ていた。
いや、暗がりの中、一歳の息子、みのりくんだけは起きていた。

みのりくんは、起き上がると、僕の方へとゆっくりと来て、僕に両手を差し出した。
僕は、みのりくんをギュッと抱き締めた。

みのりくんは、僕の帰りを起きて待っていてくれたのだろうか。
それとも、僕が帰ってきたのに気づいて目を覚ましたのか。
それとも、単に眠れなかっただけなのか。

それは、わからない。

だが、抱き締めたみのりくんは、とても温かかった。
こんな風に家族の温もりを感じることができるのも、嫁と結婚したからだ。

結婚に、メリットもデメリットもない。
僕にとって、家族は心の依り処で、結婚は、その依り処を見つけた、僕の人生のスタートだ。