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2012年05月23日11:28

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15年前の記憶

土師淳君殺害15年 父が手記
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2024309&media_id=4

今から15年前、僕は大学を卒業し、修業の為、実家のある亀岡から、尼崎に一人暮らしを始めた頃だった。
そして、仕事にも生活にも慣れはじめた5月、この事件が神戸で起こった。

そういう個人的な事情と事件のあまりに異常な惨状で、僕の記憶の中では、鮮明に残ってる出来事の一つだ。

当時、マスコミはこの事件の犯人捜しに躍起になり、ワイドショーと呼ばれる番組は、連日この報道でもちきりだった。

尼崎は、神戸から近いこともあり、事件の特異性から、犯人が捕まるまでは、大変怖かったことを憶えている。
先程、僕は一人暮らしと書いたが、正確には同棲していた女性が居たからだ。

そして、数日後、犯人が捕まり、その犯人が当時14歳の少年であったことが報道され、世間は、大変衝撃を受けた。
当然、僕も衝撃を受けた。

思えば、この事件を境に、少年犯罪の質が変わったような気がする。
より、残虐に、快楽殺人のような一般の人には、理解できない殺人が増えたのも、この事件を境にしてのような気がするのは、僕だけだろうか。

そして、少年法について、世間に改めて問題提起したのも、この事件だった。
マスコミは、少年法で守られた犯人を問題視し、週刊誌の中には、この事件の犯人の実名と顔写真を掲載し、世間に波紋を呼んだ。

そして、事件から15年経った今、少年法は、大きく変わったであろうか?
この15年の間に、世の中は大きく変化し、情報は、より迅速化し、グローバル化し、そのせいか子供は昔と比べ、子供らしくなくなった。
少年犯罪は、それに伴い、子供がやったとは思えないような犯罪も起こるようになり、僕らは、15年前と比べ、そういう事件を目にしても、さほど衝撃を受けなくなった。

これほど世の中が目まぐるしく変化しているのに、少年法は、さほど変わったとは思えない。これでいいのだろうか?

15年経ち、当時独身だった僕も、3歳と1歳の息子を持つ父親となった。

息子を持ち、この事件を見ると、また違った思いに駆られる。
それは、被害者側だけでなく加害者側の父親の気持ちだ。

僕は、自分の息子をきちんと育てられるだろうか。人に迷惑をかけない人間として。
そして、それは躾の問題で解決することなのか。それは、親の愛情やコミュニケーション不足が原因となることなのか。

親の教育や躾でも、どうにもならないことが
、この異常な犯罪にあるとしたら、それは子供を持つ親にとって、大変恐ろしいことだ。
大人だろうが子供だろうが、人はその内側に狂気が潜んでいる。

僕は、自分の息子に多くを望まない。
人として、人に迷惑をかけない、真っ当な人間になってくれれば、それで良い。

これは15年経った今、僕が初めて感じる思いだ。
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