泣きたいから泣くんだよ

月日は流れて何年になる?
娘の子育てを思えば　当時20才だった私
主人と親元を離れて
よくぞ2人で育てたものと思う

母がね　時々口にする
もう忘れてくれていいのにね。

泣く子でね　長女
おっぱいあげて　おむつも替えて
なのに何が良くないのか泣いてばかりでね
私　長女抱きながら
どこか具合が悪いのかと　途方に暮れ
いっしょに涙浮かべてた

「可愛くて心配で　いっしょになって泣いてるんだから」
母が言う
今になっても言うときがある

娘のところで孫の世話をして
昔のそんなこと思いながら
また涙しそうになったりした
今になってもこんな私だもの
娘だって　なおさら心配になったりするよね

おまじない　おまじない
いっしょに泣く私を見て　母は言ったよ
赤ん坊だって生きている
いつも寝てておとなしいとは限らない

泣くときは泣きたいから泣くんだよ

そうだよね
自分だって毎日違うんだから
赤ん坊も機嫌の良い時悪い時あるよね

そっか　泣きたいから泣くんだね

私はその言葉に救われたよ
どぅってない言葉だけれど
気持ちに余裕ができた

そして　おばぁになった今も
その言葉を教訓にして　孫世話してた
だって　泣くんだよね　はーちゃんも。
長女に劣らず。。

そうだね
泣かれるとお手上げ
どうしようもない
でも　そんな時を積み重ねて　気付いたときは
ちゃんと赤ん坊と意思疎通ができるよ
泣かれても寝顔見れば頑張れる

私　思う
孫が可愛いのは　孫自身が可愛いのではなく
娘が大事にしてる娘の分身だからなんだと
我が子とは違う可愛さ
それはそういうことなのだと思う。。