縁がある。

何というか、仲良くなる人とは、仲良くなるべくしてなるのかな、なんて事をふと思う。
　と言うのも、朝一では滅多に行かない(と言うか初めて)近くのスーパー(イケメンはそこの駐車場をいつも借りているのだけど)でトイレを借りてたら、
「うわ、ストーカーみたいじゃん」
という笑い声に、立端のある人影。イケメンだ。
「どっちがだよ」
イケメンの用が済むまで押し付けがましく待ってあげた。「気持ち悪いって」と言いながらも笑っていた。
　その前の日に、駐車場でタイミングぴったりでばったりだったことを、やっぱ縁が有るんだなぁ、とイケメンファンマダムと話していた矢先にその遭遇だったので、流石に出来すぎな感じはした。

が。仲良くなった気がしたのも束の間、イケメンはそろそろ携帯電話のキャリア変更を考えているらしいが、新しくした番号とアドレスは私に教える気は無いんだと。…そうね、私たちの関係なんて抱え込んだ寂しさを共有出来ず、紛らわす為の一時しのぎの情事でしかなかったのね。
　しかも、考えてみると、さほど低い確率の出来事というわけでもなく、そう思い込む機微がまた気持ち悪いのであると判明しただけであった。


写真1久々に怪我した。結構出た。
写真2初めて車擦った。そんな酷くはなかった。
写真3ネクタイ、余りの一枚。