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2011年04月02日15:30

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神戸らくごビレッジ〜その55〜

昨晩は新開地へ。グラインダーマン以来の神戸アートビレッジセンターで落語を観てきました。この会は九雀さん、吉弥さん、雀松さんの3人による会で、吉弥さん以外は初めて観る噺家さんばかり。昼夜2回公演の夜席の方で、開場すぐに到着すると九雀さんと吉弥さんがもぎりをされていてびっくりしました。150ほどの客席はほぼ満員の入りでした。

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番組

1.桂福丸「手紙無筆」
2.桂九雀「埴輪盗人(桂九雀作)」
3.桂吉弥「池田の猪買い」
仲入り
4.林家染雀「豊竹屋〜踊り」
5.桂雀松「愛宕山」

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開口一番の福丸さんは「手紙無筆」をしっかり丁寧に15分間で。手紙を持って来た男が字を読めるふりをしている兄貴につっこむ間が上手くて面白い!

こないだの新開地寄席ではやはり呂竹さんが受けすぎて続く雀喜さんがやりづらそうでしたが、九雀さんには問題ありませんでした。「埴輪盗人」は大阪の盗人2人が卑弥呼の金印を盗みに東京の博物館へ行く噺で、終盤には金印の発見者の考古学者が出て来たり、大量の埴輪が出て来たりといった爆笑噺にどっかんどっかん受けていました。
将軍埴輪、力士埴輪、巫女埴輪、踊り子埴輪の4人?が泥棒を捕まえるために会議をする場面での、それぞれの埴輪の個性を示す所作が一番面白かったです。

中トリの吉弥さんは「池田の猪買い」を百姓の辺りだけ省いてで、これまた爆笑でした。やはり一つ一つの所作が丁寧ですね。とくにあほの男が、奥さんが産気づいて急いで産婆を呼びに行く男を強引に引き止めて道を聞く場面と六太夫さんが鉄砲を撃とうとするのを邪魔する場面、リアルな緊迫感がすっと緩和するかんじが最高でした。

仲入り後の染雀さんは「豊竹屋」のサワリ、夜回りのところまで演った後は義太夫などの伝統芸能の解説で笑いをとったあと、寄席の踊り、「奴さん」と「姉さん」を踊ってトリの雀松さんにつなぎました。義太夫も踊りも本当に見事で、寄席芸としてがっつり楽しめました。あれだけの喉を持っているならば「豊竹屋」もきっと上手でしょうし、いつか最後まで聞いてみたいです。

雀松さんの「愛宕山」はこの季節にぴったりながら、時間が押していたのか、ちょっと早口気味だったのが気になりました。もうちょっとはんなりのんびりな噺だと思うので。それでも、枝雀さんを思い起こす表情・所作に爆笑しっ放し、傘をパラシュートにして谷に降りて行く場面では傘が見えるほどの描写力にも圧倒されました。

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九雀さんは豊中で月1回、独演会を開かれているので、次回は行ってみようと思います。
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