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2010年11月10日06:51

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温故知新…その6:最新 犬の飼ひ方と訓練法:スリードッグナイト

さて…その中村天風さんが、その文中で…

『尤も私は犬というものに対しての考え方は真実に親しむまでやってもらう、という気持ち、犬には人間の気持ちが良く判ってくれる、判らないのは私は人間の方が悪い、どんな馬鹿な犬でも人間の気持ちは良く判る。人間の方には犬の気持ちは判らない之は本当に愛しているのでない。真に犬を愛する者には犬の気持ちも分かります。その鳴き声によって食物が欲しいのか、抱かれたいのか、外へ出たいのか、良く判ります。』と。

これは、北京を出発して十日ぐらい経ち、一行(何組かに別れているらしい…30マイル離れて前を行く組とは、犬を伝令に使い連絡を取り合っていたらしい…そうしないと砂漠の中で迷う)の中にいた探偵(軍事スパイ)の補助をしている男が腹痛で止むを得ず取り残されていたところ、砂漠の別れ道に差しかかった天風さんが乗っている馬の足元に伝令に使われている犬が来て、左へ行こうとする天風さんをどうしても進ませないようにし、右の道へ誘導しているのに気付き、その方向へ進んだところ、敵スパイ等に発見されるのを避ける為にかなり離れた森の中へ入り込んで苦しみに堪えていたその男を発見し救助した。余程でない限り通らない道であり、なおかつ森の中なので犬が教えてくれなければ発見出来かったというエピソードに続く文面。

温故知新というほど昔のことではありませんが…最近、お近づきになった方が書いた本『スリードッグナイト』(大橋賢著・里文出版刊)の中に、その愛犬が海を見つめてたたずむ写真(タイトル?は「哀愁のサラ」)に対して?の『犬の思い』という一節がある。

著作権を侵害しては申し訳ないので…かい摘まんで書きますが…『犬は人間はなんて馬鹿なんだろう、と思っているにちがいありません。これはサラ(呼名・エアデール)が「まて」をしているところです。』

続いて…『サラは「まて」「ふせ」「こい」など名前や言葉を10や20は理解していますし、人間の感情の変化に対応できます。それにひきかえ、なんで吠えているか、どんな気持ちでいるのか、三頭の犬たちの考えていることを半分もわかっているのか、自信がありません。』

さらに…『こんな飼い主ですから、みんな「馬鹿だなぁ」と思いながらも、「まぁ、馬鹿な飼い主ほどかわいいし、めんどうみてやるしかないか」と思っているんじゃないでしょうか。』と締め括られている。犬から見れば、私もそうなのだろうなと思う。

犬の気持ち…ということを少し考えると…天風さんが書いているように、食物が欲しいのか抱かれたいのか、外へ出たいのか、というようなものは察しがつくようになるものだが、犬が何も無い海を見つめているような場合はいったい何を見ているのか何を思って(考えて)いるのかと、こちらがふと考えてしまうことがある。これは摩訶不思議な心境である。

写真(右)は、島根県の海岸で物思いにふける若き乙女・アトリ2歳(当時)…いいえ、サラ号ではないですが…広島県内で行われた警察犬協会の競技会に出たあと訓練士とだけの島根への旅行で…スワレの指示を受けているらしい。しかし、海を見て何を考えてるんだか…。

犬の気持ち…温故知新その7へ続く…

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