ナチズムの忍びよる影ヒタヒタと勇ましく見える闇を知らない
続きを読む
大阪のまわる線路の橋照らす丸いタンクの輝きを増す
続きを読む
巡る謎説き明かす過去何事も無く通り過ぎてく生きて行く時
続きを読む
歯が痛い人を踏みつけ知らぬ顔何時まで椅子に座り続ける
続きを読む
白い花練り梅纏い皿を盛る大きな口の鰻の仲間
続きを読む
乙女の血海を漂う白い月神話の世界永久に泳がん
続きを読む
交わりの大きな魚目覚める日泳ぐ金槌海を舞うかな
続きを読む
夏の日の西瓜の香り麗しく川の便りに心踊らん
続きを読む
恐い顔大島紬みに纏いかぼす目立つ我が美しさ
続きを読む
瓦礫から服を探して立ち尽くす唯町の中何を見るかな
続きを読む
長崎の最期の力振り絞り生きようとする小さな命
続きを読む
何だろう何がなんだか解らない黒焦げの人苦悶を語る
続きを読む
村祭り浴衣を纏いご挨拶真の姿も 花火に奇縁
続きを読む
もう二度と苦しむ人を出さないと約束事は何処に忘れた
続きを読む
鍋の中弾ける泡の音色かな白く輝く幸せの色
続きを読む
ぱたぱたと扇ぐ団扇に誘われて焼ける香りに心も揺らぐ
続きを読む
騒がしく鶏が鳴く音気がつけば辺流の音色時に帰らん
続きを読む