堀江敏幸『河岸忘日抄』をようやく読む。断章というか断片の集積によって書かれた小説で、筋らしい筋はない。それはさながら主人公が住む、停泊している船のようだ。どこにも進まない。主人公はチェーホフを読み、思索に耽る。だが、「退屈」ではない。私には
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