真綿色した シクラメンほど 清しいものはない 出逢いの時の 君のようです ためらいがちに かけた言葉に 驚いたように ふりむく君に 季節が頬をそめて 過ぎてゆきました うす紅色のシクラメンほど まぶしいものはない 恋する時の 君のようです 木もれ陽あびた
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泣きながらちぎった写真を手のひらにつなげてみるの悩みなききのうのほほえみわけもなくにくらしいのよ青春の後ろ姿を人はみな忘れてしまうあの頃のわたしに戻ってあなたに会いたい暮れかかる都会の空を想い出はさすらってゆくの光る風 草の波間をかけぬける
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