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開催終了日本精神科病院協会学術教育研修会 薬剤師部門 in青森

詳細

2006年09月22日 22:32 更新

テーマ 精神医療における薬剤師業務の未来

日精協の研修会に行かれる方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
寝ないようにしないととは思っているのですが・・・(笑)

周辺の情報もありましたら,こちらに載せてくださいね

コメント(3)

  • [1] mixiユーザー

    2006年09月23日 23:00

    参加する予定です。
    精神科メインでやっている薬剤師が集まる機会は、そうそうないのでいろいろ勉強できれば。。。と意気込んでいます!!
  • [2] mixiユーザー

    2006年10月05日 22:32

    【1日目報告】

    ●会長講演『精神科医療の課題と展望』 日本精神科病院協会会長 鮫島 健先生
     平成15年より医療制度改革をすすめてきた。
     財政収支の悪化により,歳入の増加も必要であるが,それと共に歳出の削減が迫られている。その中で保健医療システム・診療報酬体系・医療保険制度にわたり社会保障費の削減も行われることとなった。
     長期的には,生活習慣病予防や平均在院日数の減少を,短期的には高齢者負担の見直しにより,削減を図ろうとしている。
     今後の薬剤師の業務として,
     ・入院診療計画書記入への参加もあるかもしれない。
     ・在宅医療への参画
     ・リスクマネージメント
     ・非定型抗精神病薬の副作用の確認と適正使用 など

    ●講演1『精神科専門薬剤師の役割』日本病院薬剤師会精神科病院特別委員会委員長 吉尾隆先生
    ・必要な能力として
     1)情報収集と整理能力〜スタッフへの伝達など
     2)プレゼンテーション能力〜学会発表や院内・地域への発表
     3)コミュニケーション能力
     4)臨床経験による問題解決能力〜現場が大切
    薬理+現場への対応(処方設計)→そのため,専門薬剤師の認定ではケースレポートを重視。
    *ケースレポート:どう薬物療法に関わっているのか,薬剤管理指導業務を薬剤中心にまとめる。
    ・精神科専門薬剤師の定義(日本病院薬剤師会精神科薬物療法小委員会・精神科病院特別委員会)
     1)精神疾患の病態と患者特性を十分理解していること
     2)向精神薬の薬理作用を十分理解していること
     3)高度な薬物療法に関する知識と多くの臨床経験を持ち,患者個々の症状や状況にあった薬物療法を医師,患者の双方に提案できること
     4)向精神薬による副作用の予測ができ,その解決方法を熟知し,医師,患者の双方に提案できること
     5)精神疾患患者との良好なコミュニケーションができ,薬物療法について話し合うことができること
     6)適切な薬物療法の提供による精神疾患患者の社会復帰を支援し,地域においても薬学的管理ができること
     7)精神科薬物療法に関する研究ができること(現場だけではだめ)
     8)精神科医療及び精神保健福祉を十分理解していること
    ・精神科専門薬剤師の役割
     1)精神科病院の薬剤師は,調剤にあたり疑義照会を確実に行い,患者に対しては納得して服薬が継続できる薬物療法を提供する。
    =疑義照会:薬剤に関することだけでなく,患者個々の状況も含める。
     薬剤師法25条の2:情報の提供をすること
     2)患者個々の薬物療法に関する情報はすべての医療スタッフのみならず,患者,家族とも共有する。
     3)向精神薬に関する薬学的管理(多剤併用,抗パ薬,抗不安薬などの使用に対する介入など)を行う。
     4)精神科リハビリテーションにおける薬物療法の支援を行う。
     5)地域における精神科薬物療法の管理を行う。
     最終的な目標は患者さんがよくなって社会復帰できることが大切である。
     調剤重視ではなく,病棟ありきにしていくべきである。
     NSTにも関与していかなくてはいけない。

    ●講演2『うつ病治療と服薬指導』 防衛医科大学校精神科学教授 野村総一郎先生
    ・うつ病概念の変化
     旧:ドイツの伝統的診断
    それぞれの病気に効くくすりの開発を行っていた。
    哲学的,名人芸的診断,すべての医師が同じ診断とならない。
     今:アメリカの操作的診断
       症状に合わせたくすりの開発
    実用的,症状を見ていく,質問用紙的に行うことができる,ガイドライン治療
    ・操作的診断
     エピソード診断→障害診断→特定用語
    ・うつ病にかかりやすい性格
     1)メランコリー親和型性格
    几帳面・まじめ・徹底性→いい人=患者は疲れている。〜ほとんどいない
     2)マニー型性格
      張り切り屋,お調子者,いつもテンションが高い,温かみがある,いつもジョークを言ってる,親分肌
    〜双極性に多い
     3)気分変調性格(自己愛型)
      自己への過度な愛情,劣等感の自己形成,自分から傷ついている〜軽度の抑うつ
    ・うつ病の治療
     精神療法
      温かく関心をもつ態度
      医学パワーの必要性と限界をうまく説明
      病気であることを伝える(これが性格のせいではなく病気のせいだという免罪符を与える)
    あせらず,ゆっくり
    死んではいけないの約束
    ◆言ってはいけないこと:性格を直さないとダメだよ〜性格は直らない,性格のいいところ見つめさせる
    ◆家族への説明:家族だけにはこれは死ぬことがある病気であることを伝えていく。
     薬物療法
    抗うつ薬は比較的よく効く(70%弱),即効性がない,副作用がある
    抗うつ薬への誤解は,修正していかなくてはいけない。
    原則,単剤で十分量を十分期間投与,抗不安薬は初期投与可,睡眠薬の積極使用
    再発予防に投与量を下げずに1年くらい継続投与する。
    ・難治性うつ病
      投与量のアップ
    気分調整薬(リチウム)を追加する。
    ホルモン剤の併用 など
    どうもSNRIよりSSRIの方が効果がいいらしい。しかし,SNRI+Liで効果がよくなる。
     そのLiは双極性障害と同じ量でよい。
    飲み始めて最初のよい感触があれば,必ずよくなる。
    ・スルピリドの効果
     日本独特。でも,身体症状や不定愁訴があるときはいいのではないか。
     これは少量で,前シナプスのドパミン受容体を遮断してドパミン量を増やすので,1日100mg程度でいい。
     大量は後シナプスを遮断するのでかえって逆効果になる。

    ●パネルディスカッション 『調剤の新たな概念と薬剤師』
    1.三輪亮寿法律事務所所長 三輪亮寿先生
     ◆「調剤概念」をどこまで拡張すべきか
     1.法律環境の変化
    新薬事法:薬の安全性に薬剤師が関与していくことが大切
    6年制薬剤師法
    個人情報保護法
     2.判例傾向の変化
    チーム医療:Patient Oriented Medicine→Patient Centered Medicine
          〜薬剤師は患者に直接積極的に関与していくことになる。
    薬物療法において,安全性の確保は薬剤師の仕事となる。
      調剤の考え=薬局内でつくるだけではない→薬剤師法24条:患家でも疑義照会ができる
    薬剤師法25条の2:投薬段階の情報提供
    →処方箋を受けて,処方内容の確認から投薬までが調剤といえる。
    でも,いままでの薬害事件は,経過観察時に起きており,その救済には薬剤師は入ってこなかった。責任を負わない職種はいらないのではないか。これからの薬剤師の役割では?
    25条の2では説明義務を求めているが,それは経過観察時の予見・回避義務の重視をしている。
     →予兆の発見,早期発見・適切治療受診勧告の義務
    薬剤助手の調剤補助業務は法律的に問題はない。薬剤師にしかできないことは助手がやってはいけない。=疑義照会,服薬指導など薬剤師としての判断が必要なもの
    行為は外形と内心=目的がある。
     内心が大切であり,それによりそれが法律に抵触するかである。
    調剤=投薬後もみすえたものが必要
    2.医療と薬を考える会 藤上雅子先生
     ◆医療安全の観点から「調剤」を完成させよう
    社会から薬剤師が関与すべきシグナルが出ていた。
    注射薬調剤も,内用薬・外用薬と同様の水準が必要であった。
     薬剤師が無菌調整する必要がある。
    薬剤師は専任業務である調剤や薬事を通じて医療の質の確保と向上に貢献
    診療報酬上の評価などそれを可能にする環境と薬剤師自身が注射薬調剤の必要性を再確認する必要性
    3.相生山病院薬剤部 近藤喜博先生
     調剤とは,処方支援・処方設計である。〜患者の状態を見て疑義照会してつくる。
     TDM
     外用薬の使い分け
     NST などへの参画

    ◎キーワード:セーフティーマネージメント,クオリティーマネージメント
    ・表舞台にたって,仕事をしないといけない。
    ・助手や機械でできることはまかせて,薬剤師の業務をしていくべきである。
     薬剤師は判断をする業務をすること,助手を監督していくことである。
    ・副作用報告を薬剤師があげていかないといけない。
    ・薬剤師も薬剤師業務だけでなく,経営にも入っていった方がいい。
    ・チーム医療内での薬害発生は,薬剤師の関与がなかったことが問われることもある。 
  • [3] mixiユーザー

    2006年10月06日 22:37

    【2日目報告】

    ●講演3『地域医療と薬剤師』 藤代健生病院 薬局 石田 悟先生
     地域における患者は,「患者」ではなく,「生活者」である。
     その「生活者」が生活者たる方向に病院でも治療を進めていくべきではないのか。
     そのために,薬剤師は,力を注ぎ込まないといけない。
    薬剤師の基礎と基本
    調剤の定義
    臨床の定義
    薬剤師固有の業務
    臨床医薬品評価活動:構造活性相関の検討
     統合失調症についてどのように考え,患者と向き合っていくか
    ドパミン仮説〜説明としてはわかりやすいが,それが本当の原因とは考えられにくい。
    苦しさで自殺することもあるが,この病気自体で死ぬことはない。
    ドパミンが増えるには,それなりの理由があるはずである。そこには,不安があり,それが恐怖となる。その不安や・恐怖により,神経の伝達がかわるのである。
    幻聴・妄想も四六時中起きているわけではない。一時的なものである。それを理解させる。
    薬剤も,患者と話し合いながら決めていくことで治療への参加を感じさせることが必要である。
    心理教育で患者に役割を与える。
    再燃・再発の予兆を感じられるようにさせ,それをきちんと表出できるようにすることを進める。
    いまでは薬の個性がわかってきているのだから,単剤投与を処方設計できるようにしないといけない。

    ●講演4『抗不安薬と睡眠薬の臨床薬理』 山形大学医学部発達精神医学分野 大谷浩一先生
     抗不安薬・睡眠薬の代謝酵素による特徴を知ると個人差や相互作用の理解に有用である。
     向精神薬にはCYP1A2,CYP2C19,CYP2D6,CYP3A4が主に関与している。
     CYP2C19:ジアゼパム,クアゼパム,エチゾラム
      日本人において遺伝子多形が存在する。
      そのため,きちんと代謝される場合とされないことがある。
    代謝がきちんとされないことにより効果発現が強くなり,副作用につながる。
     CYP3A4:トリアゾラム,アルプラゾラム,ブロチゾラム
    3A4は,肝臓だけでなく,腸管壁にも含まれているため両方における代謝を考慮しなくてはいけない。
    また,他の薬剤などによる環境要因を受けやすい。
    グレープフルーツジュースは,3A4の阻害剤として働くが,これは腸管壁における作用が強い。そのため,アルプラゾラムは,腸管壁であまり代謝されないためか影響を受けにくい。トリアゾラムは,影響を受けやすい。

    (まとめ)
     今回の研修会は「精神医療における薬剤師業務の未来」がテーマであった。今回の研修内容は,今すぐに業務へ反映させられるものもあるが,それ以上に今後見据えていかなくてはいけない姿を知ることができた。特に精神科専門薬剤師では,いわゆる中央業務だけでなく,そばにある病棟といっしょになって,患者さんを中心にした業務を展開し,薬剤は薬剤師が責任をもって薬物療法に関与していくことが必要であると思いました。
     多岐にわたりすぎて,めいっぱいではありますが,長いスパンで精神医療に薬剤師が関与していければ,それはすばらしいものとなっていくのではないかと思われました。
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  • 2006年10月05日 (木) 6日まで
  • 青森県 八戸グランドホテル
  • 2006年10月05日 (木) 締切
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2人