そして、今年の3月に個人名義では初のアルバム“a mind of its own”をリリースするとKARIZMAはあっ!と言う間にクラブシーンを席巻してしまった。 ネクストアーティストとして多くのメディアが取り上げ、DJからオーディエンスまでが彼の音楽の虜になっている。 「時代に理解されるまで寝かせ続けた」と本人が語る強烈な本作は、テックでありながらどこかオーガニックとさえいえるライブ感とソウルネスを持ち、どのジャンルにもカテゴライズされない独自性を宿した傑作である。 その懐の深いサウンドスタイルはGilles Peterson、Ben Westbeech、bugz in the atticなどのジャズ,ウェストロンドン勢からTIMMY REGISFORD、Quentin Harris、Louie Vega、DJ SPINNA、Tony Humphries、Dennis Ferrerなどハウス界のレジェンドからホープまでが絶賛するに至った。 その後もDJミックスシリーズ“Coast 2 Coast”や、“Soul Heaven”(Kenny Dopeとの共作)をリリースするなどその活躍は留まる事を知らない。
そしてKARIZMAの忘れてはいけないもう一つの魅力、DJとしての才能である。 ガラージ、クラシックからテッキーなジャズハウス、ブロークンビーツをCDJ3台駆使し、楽器を扱うかの様に演奏。 ライブのように音楽をその場で構築していく姿は、フロアに「衝撃」の二文字を刻み込む。 3年連続出演を果たした「Southport Weekender」、「World Wide Festival in Sete」などのフェスティバル、ここ日本でも2007年8月のジャパンツアー、そして11月のT.C.J.Fで、その才能は発揮され、フロアを熱狂させたのは記憶に新しい。