そんなどことなく親近感を持ちやすい国、フィンランドからとてもすばらしいミュージシャンがやってくる。Real & True Live Series で来日したことのある Alamaailman Vasarat (アラマーイルマン・ヴァサラット) やMemnon (メムノン) が再登場するのをはじめ、Teemu Mattsson (テーム・マットソン) とJarmo Saari (ヤルモ・サーリ) という実力派が初めて日本で公演する。
今回の「ミュージック from フィンランド」では二日間に亘り、フィンランドの音楽の最先端を疾走するミュージシャンを集めて行われる。例えばジャズと言っても、アメリカ系のブルーノートを多用した音ではなく、エレクトロニカ系といってもイギリスや他のヨーロッパ諸国のものとは一味も二味も違う。フィンランドはある意味「辺境」だからこそ、変なグローバル化に踊らされず、本物の音楽を紡ぎだすことができるのだ。フィンランドの伝統楽器カンテレをエレクトロ的に扱ったものから、東欧・中近東風メロディーがへヴィーなディストーションをかけたチェロの重奏をバックに展開するもの、静謐な空間に北欧的トランペットが響きわたるニュー・フィンランド・ジャズ、或いはたった一人のギタリストが大編成バンドに化けるものまで幅広くとりあげる。
Real & True Live Series でこそ初めて可能となったセレクションだ。 この機会を逃すと次は何年後か?!
Jarmo Saari (ヤルモ・サーリ)は今まさにフィンランドで話題になっている「ワンマン・ギター・バンド」だ。デジタル・テクノロジーによって録音スタジオではすでに曲の一部を切ったり貼ったり、場合によっては音痴な歌を直したするのは可能になっている。だが、ライブステージの上でいくつもの音を一人の人間が自分の手足を使って同時に繰り出すのは容易ではない。
Jarmo のやることはすべてエレクトリック系ということではない。Jarmo Saari Filmtet という形でフィンランドの有名なフィルム音楽に新たな解釈を加え、優れたローカル・ミュージシャンとともにアレンジを施している。彼の作曲家としての名声は、フィンランドのビッグバンドであるEspoo Big Band が世界的に有名なインドのドラマーTrilok Gurtu (トゥリロク・グルトゥ)と演奏するために'Neandertal Grooves'という長尺の曲を作曲し、2000年に録音したときに得られている。